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【本紹介】デジタル大臣賞受賞の著者が記す「シニアとデジタルをつなぐ本」

おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。

本日は牧 壮氏著、『人生100歳 シニアよ、新デジタル時代を共に生きよう!』をご紹介します。

皆さん、デジタルの日をご存じでしょうか?
デジタルについて振り返り、体験し、見直し、共有し合える機会として創設された記念日で、10月10日、11日の2日間を指します。

このデジタルの日に、優れたデジタル化の取組みを行う個人やチームが「デジタル社会推進賞」として表彰され、著者の牧壮さんが銀賞を受賞されました!

1.感想

皆さんの周りのシニアの方には、デジタルアレルギーの方がいらっしゃいませんか?
かく言う私の祖父もそのうちの1人です。
昔ながらの人で、過去にスマホを勧めたときも、
「スマホなんてよくわからないし、今さらいらない。」と言われました。

しかし本書を読んで、まずはこの本をプレゼントしてみることにしました。
「はじめに」でも記載があるのですが、本書は、シニアが、シニア目線で、シニアのために、との思いで書いた「シニアとデジタルをつなぐ本」です。著者の牧壮さんは長年、シニアとデジタルをつなぐ活動に尽力されてきた方で、本書には、スマホやパソコンが使えないため孤立・孤独に陥りそうなシニアへの、愛にあふれたメッセージ・さらにはデジタルとうまく付き合っていくためのノウハウが詰まっています。

家族のアドバイスだと頑固になってなかなか受け入れないという方も、本書を読めば、前向きな気持ちでデジタル活用に向き合えるはずです。

ぜひ、年末年始の帰省のお土産や、お誕生日などの記念日にプレゼントしてみてください。

2.おすすめポイント

本書のおすすめポイントは、第4章「デジタル苦手を一気に克服できる勉強会や講座に参加してみよう」なかで紹介される、「初めてのことを勉強するときに知っておきたい10の心得」です。

著者の牧さんは1990年代の後半ごろから勉強会や講習会の場でシニアの方にデジタルを教えてこられました。そんな著者が示してくれるこの心得は、シニアの方はもちろん、われわれ世代にも響くものがあります。ここで一部紹介させていただきます。

その1 自分の知りたいこと、興味のあることから始めよう
その2 理屈はあとから、まずやってみよう
その3 隣の人を気にせず、あくまで無理せずマイペースでやろう
その4 わからないことはその場で聞こう。わかるまで同じ質問をしよう
その5 仲間をつくり助け合おう
・・・

いかがでしょうか。残りの5つについては実際に書籍にて確認して頂ければと思います。
新しいことに尻込みしてしまいそうな時、優しく背中を押してくれる心得ですので、ふとしたときに開いてみるのもおススメです。

3.概要

目次
第1章 いよいよ到来、すべてのシニアがインターネットでつながる世界
第2章 不安を取り除いてデジタルにチャレンジするいいシニアになろう
第3章 まず、使ってみる、シニアがデジタルでつながる世界
第4章 デジタル苦手を一気に克服できる勉強会や講座に参加してみよう
第5章 知っておきたい、シニアライフを支える最先端デジタル技術
第6章 リタイア後の最大の仕事は自分を育てる「育自」
第7章 人生における三耗作目はデジタルシニアの世界
第8章 センテナリアン(百寿者)から学んだこと、志を継ぐこと
第9章 85歳が思う今一番伝えたいこと 戦争体験をデジタルで語り継ぐ
第10章 100歳に向けての人生プラン「牧チャンネル85」への想い

第1章・第2章ではコロナ禍で浮き彫りになったシニアへのデジタルの必要性や、デジタルデバイドが生まれてしまう背景について述べられています。

第3章・第4章・第5章では、それではなにから始めればよいか、具体的にどのように活用していけばよいかということに言及しています。

第6章・第7章・第8章・第9章では、牧さんのご経験も語られながら、定年後の選択肢やその先を過ごすための心構え、そして牧さんが今までにお会いしたセンテナリアン(百歳以上の長寿者)とのエピソード、牧さんご自身が経験した戦争体験に触れられています。

第10章では、100歳に向けて牧さんが目指す新たなデジタルシニア社会のビジョンが公開されています。

シニアの可能性を広げるデジタル活用を、自ら実践&模索を繰り返しながら牽引してきた著書の思いが詰まった一冊です。

ぜひご一読いただき、周りのシニアの方にもプレゼントして頂ければと思います!

それでは。


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