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【本紹介】草原に黄色い花を見つける

おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。

本日はベトナムのグエン・ニャット・アインさんの著書、『草原に黄色い花を見つける』をご紹介します。

1.感想

本書はベトナム人気作家による、ベストセラー小説になります。

実は今まで30冊ほどカナリアコミュニケーションズの出版書をご紹介してきましたが、小説を紹介するのは初の試みになります!

本の帯には以下のように書かれていました。

1980年代後半、ベトナムの貧しい村に生きる兄弟と、幼なじみの少女、そして彼らを取り巻く友人や大人たちが織り成す日常の物語。
子どもらしい無邪気さと、思春期特有の不安定さが交差する主人公の姿に、大人は誰もが、かつての自分を重ねてしまう。

まさにこの通りでしたね。私も例外ではなかったです。笑

中の人は20代後半の既存者男性だったりするのですが、大人になった今は出くわすことがないような状況と、そうなったとしても抱かないであろう感情に懐かしさを覚えました。

昔は自分もそうだったなぁと。

同時に、あぁ、歳とったなぁと。笑

あらゆるシーンで自分の思春期と重ね合わせてしまうのですが、その度になんであの頃の自分はあんなに不器用だったんだろうと思います。

人の感情というものはシンプルです。しかし感情と行動は常に同じ方向を向いてはいないそこがとても複雑な関係を持っていて、人間関係はいくつもの感情と行動が交差するから難しい。

なんか、人間というものを考えさせられました。哲学です。笑

2.おすすめポイント

本書のおすすめポイントというか、私が良い意味で裏切られたポイントをご紹介します。

それは題材はベトナムの貧しい村になっておりますが、ほとんどそっくりそのまま日本で育った自分の幼い頃に置き換えられる点です。

だからこそ日本でも映画化されたのだと思います。

一人の少年が子供から大人へと成長していく姿にあまりにも感情移入してしまうストーリです。

国籍は違えど、同じ人間として、私にとっては同じ男性として、終始懐かしさを覚える一冊でした。

3.あらすじ

今回は小説ですので、あらすじとして一部紹介させていただきます。

小説ってビジネス書とは違ってネタバレになってしまうこともあるので、今回は映画「草原に黄色い花を見つける」の公式サイトから引用させていただきます。

ティエウとトゥオンの兄弟は、いつも一緒の仲の良い兄弟。
思春期を迎える12才の兄ティエウは、近所に住む少女ムーンが気になっているが、うまく想いを伝えることができない。そんなある日、ムーンが家の不幸から兄弟の家に身を寄せることになる。一緒に過ごす時間にティエウの恋心は募るばかり。
しかし急接近したトゥオンとムーンの中に嫉妬したティエウは、ついに取り返しのつかないことをしてしまう・・・。

上記の通りあらすじが紹介されています。ここでも、これ以上のあらすじは紹介しないでおきます。

気になる方は是非本書をご一読ください。

本書に関しては、映画化もされていますので、興味のある方はそちらも見ていただきたいなと思います!

それでは。



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