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【本紹介】憧れのアフリカで・・・。涙と笑いの奮闘記!!

おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。

本日は、著者の山口未夏さんが会宝産業の社員として JICA民間連携ボランティア制度を使い、憧れのアフリカで2年間活動された奮闘記「ガーナは今日も平和です。」をご紹介します。
ちなみにタイトルの「ガーナは今日も平和です。」は、山口さんが会社へ提出する日報の文末に必ず使っていた言葉だそうです。

1.感想

本書は著者の山口さんがJICAの民間連携ボランティアとして2年間ガーナに派遣され、その経緯や派遣中に起きたこと出来事、言われたこと、感じたことを記したものです。

アフリカ・ガーナでの奮闘記ということで、ある程度は予想はしていたのですが、それでも私の想像を超えるような出来事が次々と山口さんの身にふりかかります。

例えば、健康管理のオリエンテーションの際、マラリア検査のために血液採取が必要になった山口さんは自分で自分の身体に注射針を刺すことに、、
当然痛いし、手は震えるしで人生3本の指に入る恐怖体験だったそうです。
中学校の健康診断の注射で具合が悪くなってしまったことがある私からすれば想像を絶する体験です。

本書では、日本では信じられないような体験が3ページに一度は出てきますので非常に読みごたえがありました。

そして本書の魅力は、そんなあらゆる困難にぶつかりながらも、前向きに取り組む山口さんの姿です。

ガーナでの「理不尽すぎるよ、、」と思えるような出来事にもめげずに前進していく山口さんに、「普段の自分はなんて軟弱なんだ。」と背筋が伸びました。

2.おすすめポイント

本書のおすすめポイントは、山口さんが着任当初から取り組まれたジャムパンとドリンクの販売事業の行方です。

ジャムづくりの失敗、保存に関しての協力者とのすれ違い、指示の甘さが引き起こした失敗、ワーカーたちのドタキャン・・・

まさに「3歩進んで2歩下がる」を繰り返すこの事業が、どのような結末を迎えるのか。それはぜひ本書でご確認して頂ければと思います。

3.概要

目次
はじめに
第1部 ガーナの地に立つ~いよいよ実生活へ
第2部 本赴任へ~ガーナ人と年を越して
第3部 年始からの出張を終えて~神様がくれた、マイケル君との出会い
第4部 1年を経て成長した(?)エフィア~クマシ進出、失敗!
第5部 働き者の日本人が、のんびり屋のガーナ人から学べること~さよなら、ガーナ!
おわりに

本書は、全体5部、全68章から構成されています。時系列でお話しが進むので、小説を読むように頭から読んでください。

また、第3部でのマイケル君、第4部のある少年や第5部のミンタ君との出会いの部分では、先進国に住む私たちが考えるべき現実の一端を見ることになります。
少し刺激が強いかもしれませんがしっかり腰を据えて読んでいただきたい部分でもあります。

本書は、決してビジネス書ではないのですが、読後に「明日の仕事がんばろう」と思える不思議な一冊でした。

海外に興味がある方はもちろん、無い方にも読んでいただきたい内容となっております。ぜひ、ご一読ください!

それでは。


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