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カナダ人と知り合うならコミュニティセンター | 赤丸天の「My Canada」

せっかくカナダに来てもカナダ人の友達ができずに悩んでいる語学留学生が多い。

こうした人たちの日常の過ごし方を聞くと、友達ができないのが当たり前だと感じてしまう。


高校留学やカレッジ・大学留学と違い、英語学校に通う留学性は他国からきた留学生と机を並べるだけだ。

おまけに放課後と週末は日本人同士で付き合いがちなので、同年代のカナダ人を触れ合うことがない。

仮に、パーティや友人を介してカナダ人と出会うことがあっても、何よりも共通の話題がなければ会話もスムーズにいかずに友達になるまでにはなかなかいかない。

カナダ人は外国人に対して特別興味をもっているわけではないので(日本人が外国人にもっているような)、友達関係を作るには、それなりの努力が必要なのだ。


そこで、同年代のカナダ人と出会いたい人に提案したいのが、コミュニティセンター(Community Centre)だ。

コミュニティセンターは日本の公民館に似た公共施設で、体育館、プール、スケートリンク、会議室、教室などを備え、地域内の住民にカルチャー、文化、スポーツなど多くのプログラムを安価で提供している(留学生も利用可能)。

放課後や会社が終わったあとで参加する人たちも多く。夜も10時前後までオープンしている。


バンクーバーを例にとると、どこに住んでもそう遠くない場所にコミュニティーセンターがあり(人口260万の市内に24のコミュニティーセンターがある)、冬季と夏季のプログラグが毎年更新されている。

プログラムには、登録して1週間から2週間毎日通うもの、予約なしに先着順で参加できるもの、いつ行っても使えるものなどがあり、種類が非常に多いので自分にあったプログラムがきっと見つかるはずだ。

初対面の人でも、何かを一緒にすることでずっと距離感が縮まるものだから、コミュニティセンターはカナダ人の友達探しにぜひおすすめだ。


Ten Akamaru(赤丸天)

1970年代にカナダはトロントの現OCAD Universityに留学し、1980年代にカナダで起業。その後カナダ市民権を取得しバンクーバーに生活拠点を置く赤丸が、枠にとらわれずに現在と過去の出来事や日常を綴るコラム。カナダと日本の比較、カナダの特色および文化、社会や考え方など、長年暮らす❝My Canada❞を描写します。毎月第2・第4水曜日更新。