つべこべ言わずにとにかく寝る!!
こんにちは、さやです。
インプット大好きな私ですが、最近もっとも衝撃を受けたテーマが「睡眠」です。
なんと、日本は世界で最も睡眠不足な国で、もはや「国民総睡眠不足状態」なんだそう。
睡眠不足は、ありとあらゆるパフォーマンスを低下させ、健康リスクを上げる。そして、多くの日本人は睡眠不足にもかかわらず、その自覚がない。
そんなお話を、次期ノーベル賞候補として名高い筑波大の柳沢正史先生が、いろいろなメディアでお話しされています。
何本も柳沢先生の動画を拝見して、私が夫に言い放った言葉はこれです。
みなさんにも乱暴にこの言葉を贈りつつ、特に私が衝撃を受けた内容をピックアップしてご紹介します。
あなたのその悩み、もしかして睡眠不足が原因かもしれません。
世界一寝不足な国、ニッポン
まず私たちが知っておくべき事実。それは、日本は世界一睡眠時間が短い国だということ。
経済協力開発機構(OECD)の国際比較データによると、日本人の睡眠時間はもっとも長いアメリカと比べて約100分も短いとのこと。
日本は、世界で一番眠らない国なんです!
とはいえ、人間に必要な睡眠時間の量は人によって異なります。だから、他国より短いからといって、イコール睡眠不足とはいえません。
ただみなさん、こんな経験はありませんか?
これ全部、睡眠不足の証拠なんだそうです。
柳沢先生によれば、十分に睡眠時間を確保できている人は、日中に眠くなることがないそう。
現に睡眠時間の長い欧米諸国では、昼過ぎに眠いという人は少ないらしい。だから日本人が午後眠そうにしているを見ると「病気かな?」と心配されることもあるのだとか。
多くの人が睡眠不足であることに無自覚だそうなので、「私は別に睡眠不足じゃない」と思っている人も要注意です。
睡眠不足がもたらす弊害
じゃあ、睡眠不足な状態が私たちにどんな影響を与えるか。
柳沢先生は、動画の中でこんなお話をされていました。
…ヤバすぎませんか!?
ちょっと寝不足なくらい働いている人はすごい、みたいな風潮が日本にはありますが、これはまったくもってナンセンス。
パフォーマンスが落ちた状態で仕事をしても仕事が終わらず、また寝不足になる。
そしてさらにパフォーマンスが落ちる…
そんな無限ループの中で、徐々に肥満になり、メンタルを病み、生活習慣病にもかかってしまう。
恐ろしすぎますよね。
日本人はタスクを間に合わせるために睡眠時間を削りますが、欧米の人は睡眠時間をまず確保して、残り時間で間に合うように作業をするそう。
その方がずっと効率が良く、長期的な人生の幸福度の面においても良い。
それはもう、穴の空いたバケツに水を注ぐのと同じこと。まずは穴をふさぐ。それはつまり、しっかり寝ることです。
必要な睡眠時間の測る方
じゃあ、私たちに必要な睡眠時間ってどれくらいなんでしょう?
これは本当に人によって異なるそうですが、柳沢先生は動画の中で2種類の方法を教えてくれました。
このいずれかを試すことで、自分にとって必要な睡眠量を予測できます。
1.十分な量から測る
1つ目の方法は、「寝られるだけ寝る」という十分な状態から計測する方法です。
まずは4日間連続、誰からも邪魔されずにぐっすり眠れる日を確保します。
そして、「もうこれ以上寝られない」というくらいまで、ぐっすり寝てみる。
そうすると、例えば普段6時間半寝ています、というひとが、1日目に10時間くらい寝る。
2日目は少し減って、9時間くらい。
徐々に減って、4日目以降はだいたい8時間で落ち着く。
この4日目の時点の睡眠量が、その人にとって十分な睡眠時間というわけです。
おそろしや。
この方法は、「寝られるだけ寝る」という十分な量から適正な睡眠時間を測っています。
2.必要な量から測る
今度は逆で、必要な量から適正な睡眠時間を測る方法です。
それは、数日掛けて前日より30分ずつ長く眠ること。
普段6時間半寝る人は、1日目に7時間寝てみる。
7時間寝た日に「今日はいつもより調子いいかも」と思ったら、2日目はさらに30分足して7時間半寝る。
そうやって「前よりイイかも」と思える時間まで睡眠時間を延ばす。
そして、あまり変化を感じなくなった時点が、自分に必要な睡眠時間の量だというわけです。
いずれかの方法をつかって、まずは自分にとっての適切な睡眠時間の量を知ることが大切です。
長さ以外に「良い睡眠」を決めるモノ
ここまで見てきたように、睡眠について考えるときにまず大事なのは「量」。
そのうえで大切なのが、睡眠の「質」と「規則性」だそうです。
睡眠の質に関して、「万人に効果のある要素」は発見されていないそうですが、逆に「万人にとって害になる要素」はある程度わかっているそう。
つまり、マイナスになる要素を減らすことで睡眠の質を高めるため、柳沢先生は「減点方式」と説明されていました。
減点になるのは、こんなものです。
上記は睡眠の質を上げるために絶対に避けるべき要素です。
睡眠の必要容量を確保したうえで、質を上げる努力をします。
次に大切なのが「規則性」。
「朝型」「夜型」は遺伝子で決まる
そんな格言を、いろんなビジネス書で見かけますよね。
でもこれ、一概にそうとは言い切れないそう。
なぜなら、人間には「朝型」の人と「夜型」の人がいて、これは遺伝子によって決まっているから。
夜型の人が無理に早起きしようとしてもできないし、できたとしてもパフォーマンスが上がらない。
じゃあなぜ、こんな格言が世の中にあふれているのか。
ここからは私の私見が入りますが、おそらく理由は2つです。
1つ目は、柳沢先生もおっしゃっている通り、社会が朝型人間に有利な構造になっているから。
朝早くに始業時間が決められていて、そこに遅刻する人はダメ人間扱い。
「早起きは三文の徳」とは言いますが、夜型の人にとってそれは難しい。でもそれを押し付けるために、早起きできない人はダメ人間扱いされてしまう。
そして、早起きが平気な朝型人間は、パフォーマンス高く仕事ができる。
一方で、無理をして早起きした夜型人間はパフォーマンスが上がらず、本領を発揮する夕方~夜にかけては就業時間外。
そしてもう一つ。朝型・夜型は、一人の同じ人間であっても年齢によって変わっていくのだそうです。
一般的には、10歳未満の子どもは朝型が多く、思春期~30歳までは夜型、それ以降はどんどん朝型化していくのだそう。
そう思うと。ビジネス本を出したり、格言を残したりする人はだいたい中高年ですよね。
もう朝型に移行している人が残す言葉だから、やっぱり"朝型礼賛"になりやすい。
そう言うことなんだと思います。
一般的なビジネス書に書かれた朝信仰をうのみにするのではなく、自分に合ったスタイルでパフォーマンスを発揮することが大事。
と思ったあなた。ご安心ください。
それも先生が良い方法を教えてくれています。
それがコチラ!「MEQ=朝型夜型質問紙」です!
このサイトにある質問に答えていくだけで、ほぼ正確に自分が朝型か夜型か調べられるそう。
ちなみに私は、まあまあ「朝型」でした。
無料で簡単に診断できたので、ぜひお試しください。
実体験として。
ということで、駆け足で睡眠の重要性や「良い睡眠」について、柳沢先生のお話をかいつまんでご紹介させていただきました。
一抹の絶望感とともに、「とにかくまずは寝ればいい!」という希望も生まれたのではないでしょうか。
振り返ってみると、私も睡眠とパフォーマンス、体調に関してはかなり実体験があります。
日本でフルタイムワーママをしていた頃、私の睡眠時間は平均6~7時間程度だったと思います。(日本のワーママにしては寝ている方ですよね)
当時は十分足りていると思っていました。
でも、仕事中(特につまらない会議に出ていると)ウトウトすることがしょっちゅうあり…。通勤時間などは、よく電車で居眠りしていました。
それから、常に肩が痛いとか、頭が痛いとか言っていた気がします。
ところが脱サラし、家族でカナダ移住してからというもの、毎日8時間程度眠っています。
そうすると、日中眠くなることがまったくなくなり、風邪をひいても回復するのがすごく早くなりました。
仕事のパフォーマンスも上がっているように思います。
現に、仕事に関わる時間は日本にいた頃の半分くらいになっているのに、年間の収入はほぼ同額でした。(確定申告で売上をまとめているときに判明してビックリ!)
パフォーマンスが2倍になっているともいえますよね。
もちろん、全部が全部、睡眠の効果とはいいません。
でも、やっぱり睡眠が根本原因になっているのではないか、と思うのです。
柳沢先生のお話をたくさん聞いて、今回心底「睡眠の偉大さ」を痛感しました。
このほかにも、柳沢先生は睡眠に関する驚きの、でも絶対に知っておくべきお話をたくさん教えてくれています。特に、子どもと睡眠に関する話もぜひ観てほしいです。
最後に私が視聴した動画を貼っておきますので、ぜひご覧ください。
「つべこべ言わずにとにかく寝る!!」
その重要性が、少しでも多くの人に伝わりますように。
※参考動画※
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