見出し画像

採用と人事コンサル経験で見えてきたお金に関する悲しい現実|127日後に家族でカナダ移住する脱サラ夫婦

こんにちは、さやです。
(写真は、家族で週1通っているクリスピークリームドーナツのドーナツです。)

家族でカナダ移住まで、あと127日。

私はこれまで、企業で採用マネージャーをしたり、人事コンサルで勤めてみたりと、割といろんな会社のいろんなお仕事に触れ合ってきました。

これまでの経験で実感し、フリーランスとなった今新たに突きつけられた、ちょっぴり悲しい(しかし抗いがたい)事実を、ここに書き連ねようと思います。

◆個人の実力と年収は正比例しない

お金って難しいですよね…。

採用のお仕事をしていると、いろんな人の経歴や年収額を目の当たりにします。

応募書類からだったり、面接の中での話だったり。

その中で、つくづく思い知らされることがあるのです。

悲しいかな、個人の労働者としての実力ともらっているお給料の額は、必ずしも正比例しないんだな、と。

ものすごくスキルも経験もある方が、「それで良いんですか!?」というくらいの年収だったり。

肩書ばっかりで一体この人は何ができるんだ…?と思ってしまう方が「ええっ!!」っていう金額をもらっていたり。

昔は自分が優秀で役立つ人間になれば、それに見合う年収が得られるんだと思っていました。

しかし、現実社会はそうでもないのです。

◆年収は所属する企業に正比例する

「お宅のご主人、どちらにお勤めで?」って聞くのもそういうことかな。

年収が個人の実力に正比例しないなら、何によって決まるのか。

語弊を招く可能性を承知しつつ申し上げます。

年収は、勤めている企業に比例します。

お金のある企業、従業員への報酬を惜しまない企業に勤めれば、年収は高くなります。

一方で、お金のない企業、従業員への報酬に消極的な企業に勤めれば、年収は高くなりません。

ものすごい理不尽に感じるし、感情面だけで言うと「なんか許せん!」という気持ちになります。

でも、個人的に許せるか許せないかは別として、現に世の中そうなっていることがほとんどです。

お金のない企業に勤めているけど、実力があるから年収1,000万出してもらってます!ということはほとんどありません。

また、大手に勤める年収800万の方と、中小に勤める年収500万の方だと、前者の方が必ずしも経験やスキルで勝るとは限らないのです。

ものすごい嫌な言い方をするなら、お金がほしいなら、お金をいっぱい出してくれる企業に勤めるのが一番の近道なのです。

ここには、日本独特の労働制度や低い人材の流動性などが影響しているのだろうと推察します。

◆フリーランスも同じ

フリーランスの報酬も企業選びでずいぶん変わる。

フリーランスに転向して、気づいたことがあります。

正社員は、所属する企業によって年収が決まる。
フリーランスも、契約する企業によってある程度収入が決まる。

つまり、成果物のレベルと報酬は必ずしも正比例しないな、と気づいたのです。

ものすごい難易度の高いキーワードを指定されるクライアント様、必ずしも文字単価が高いわけではありません。

一方で、そこまで難しいテーマでなく、わりと好きに書かせてくださるクライアント様でも、報酬が良いことろもあります。

すごい嫌なことを書いているかもしれないのですが…。

つまり、きちんとライターの成果を評価してくださるクライアント様、ある程度ライターに投資できる余力のあるクライアント様とお付き合いできないと、高い品質の記事執筆をしたとしても、低単価のままで報酬が上がらない可能性があるのです。

一方で、きちんとライターを評価し、報酬で報いる「投資」の姿勢のあるクライアント様と出会えれば、相応の報酬が得られる可能性が高いといえます。

ただし、業務委託契約はジョブ型雇用の強烈バージョン。
納品物のレベルが低ければ、契約終了するまでです。

とはいえ、「どんなクライアント様と契約できるか」は、フリーランスの報酬を決めるうえでものすごく重要なファクターだな、と痛感します。

◆悲しい現実はこれから変わっていくかもしれない

働き方も、報酬のあり方も、変わってくるはず。

近年、ジョブ型雇用だ、人的資本経営だと、欧米の人材マネジメント手法を日本で取り入れる傾向が強くなっています。

ビジネスがグローバル化しているのだから、ある意味当然ですね。

今後は、実力と年収が比例する世界に変わっていくかもしれません。
というよりも、実力と年収を比例させられない企業(実力もないのに年齢が高いだけで高年収を払ったり、本当に実力のある人に報酬で報いることのできない企業)は、淘汰されていくのだろうと思います。

フリーランスは、日本の労働契約の一歩先の状況を体験できる働き方かもしれないな、と思ったりします。

そんなことを考えつつ、自分の実力とお付き合いさせていただくクライアント様について、常に考え続けなくちゃいけないな、と思う今日この頃なのでした。

(もちろん、何事にも例外はあります。今回は本論ではないので省きます。ご了承くださいませ。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?