人生を再整理したいとき「よし!」と決意させてくれる本 『もう別れてもいいですか』『あなたの人生、片づけます』(垣谷美雨)
最近読んだ本、感じたことを記録として残そうと思います。
垣谷美雨さん
垣谷美雨さんは、最近では、2021年天海祐希さん主演の映画『老後の資金がありません』が有名です。高齢化や介護、結婚をテーマとした作品を多く執筆されてきた作家さんです。
読むきっかけ
私が所属している不登校ボランティアの事務所に、たまたま置いてあった垣谷美雨さんの『四十歳、未婚出産』という本。未婚の母になるかどうか、世間体と現実問題とのこころの揺れを書いたものでした。出産を迷うこころの言葉が素直すぎておもしろい。
そこから、「垣谷美雨□おすすめ」で検索して出逢った2冊が『もう別れてもいいですか』『あなたの人生、片づけます』でした。
『もう別れてもいいですか』
田舎に住む58歳の平凡な専業主婦・澄子が、自分のことしか考えていないモラハラ夫と離婚を決意する戦いを描いた作品でした。
一見、「空気のような存在」って緊張感がなくって、こころを許しあえる、安心した関係のように聞こえるけれど、「ないがしろ」と紙一重のような気がします。
慣れた関係になると、ついつい相手の意見を聴かない、聴く気もない、想いを馳せることを怠り、自分の気持ちも誠実に伝えず「言わなくてもわかるだろう」と傲慢にもなる。
夫婦に限らず、家族や会社でも気づかないまま、こういう人間関係をやってしまわないように気をつけないとと思いました。離婚するとき、わたしも『ないがしろ』が決め手だったから。
本のタイトルの答えが最終ページにありました。
自分の人生だから、答えは自分で出す。周りはごちゃごちゃ言うけれど、こころの中では「離婚しますけどなにか?私、相当考えましたから」という感じでしょうか。
全くもって共感しかありません!
『あなたの人生、片づけます』
片づけ屋の「十萬里さん」が、社内不倫や妻に先立たれた老人などの汚部屋を訪問し、スパスパと断捨離指導していきます。ずっと家にある思い出のモノをを片付けると、人生もこころもすっきり整理されていくというお話です。
ケース1 精算(社内不倫に疲れた30代女性)
ケース3 豪商の館(子どもに見捨てられた資産家老女)
この誕生日気づかれない気持ちはむちゃくちゃよくわかります。以前、note にも書いていて。だからここ数年は『自分から言っていく、仕掛けていく』を楽しんでます。
『あなたの人生、片づけます』のメッセージは一貫して「片づけができないのは、こころが片づいてないから」ということでした。捨てること、整理することでこころを片づけていく。ハードを整えることでソフトもいい感じで機能していくみたいなイメージでしょうか。
むずかしいのは、いるかいらないかの基準とタイミング。
「あの時の」でもなく、「家族の」でもなく、
「いまのわたし」にとって必要なものか、価値のあるものなのかなんだと思いました。
今回読んだ『もう別れてもいいですか』は離婚の話で、『あなたの人生、片づけます』は断捨離の話だったけど、共通点がいっぱいあるように思いました。
今のわたしにとって必要なもの?大事な人?
捨てないと新しいものが入ってこないですもんね。
シンプルに身の丈に合った暮らしをしていこうと思いました。
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