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本当にあった小学校

今は商業施設になっているというその場所に、かつて小学校があった。

その小学校の名は『トモエ学園』。

先日、この小学校を舞台にしたアニメ映画『窓ぎわのトットちゃん』を鑑賞。

実際にこの学校の生徒だった1人の少女の目を通して描かれた、実話に基づく記録映画。

普通の小学校ではやっていけなかった少女を受け入れてくれたトモエ学園。

今度の小学校ではちゃんとやっていけるか心配しつつも、娘を信じて毎日学校に送り出す両親。

子どもたちを型にはめるのではなく、ありのまま受け止め、温かく見守ってくれる校長先生。

生徒たちが、みんなそれぞれの個性を発揮し、おおらかに伸び伸びとしている校風。

戦前のお話なのに、当時を知らない私まで、どこか懐かしくなってしまった。

何より周りの大人たちの目が温かい。

通学途中の駅員さんなども、常に子どもたちにきちんと目を注いでいて、さりげなく見守っているように感じた。

背景は戦争に向かう大変な時代にも関わらず、校内での子どもたちの姿はとても生き生きとしていて、学校が楽しそうに見える。

この時代に、この学校との出会いが今の黒柳徹子さんを育て、大きな影響を与えたという。

書籍を拝読してから映画を観ると、内容をより深く理解できる。

不登校の児童が多い現在だからこそ、学校の魅力を見直す良いキッカケになる作品では…と思った。


書籍『窓ぎわのトットちゃん』



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