今日の発見 茶道とマーケティング
今日は7月から習い始めたお茶のお稽古の日。
コロナで楽しいことがどんどん減って、テンションが下がることを打破するために「何か新しいこと始めよう!」と思って見つけた「初心者のための裏千家」というターゲットを初心者に特化した週1回の茶道教室。
毎回自分でお茶をたてて、季節や茶の湯の歴史についてお話しながらお菓子をいただく2時間。受講者全員が初心者だから気楽に参加できるし、先生たちも丁寧に教えてくださるので、とても満足度が高い。
なんでこんなに楽しく通えてるのかなと考えたら、実はマーケティングの観点からも優れてるからなんじゃないかと気づいたので、今日の発見にはそのことを書こうと思う。
茶道(裏千家)をマーケティングの観点で考えるためにこの図に当てはめると
・マーケティングターゲット:学ぶ意欲があり、人生に充実感が欲しい人
・ブランドターゲット:生活に余裕があり、日本文化に精通していて、日常を楽しむ人
・ブランドエッセンス:茶の湯に出会う、日本に出会う=日本文化の入り口
・ブランドパーソナリティ:本物、上質、優雅、奥深い。しかし門戸は開かれている
・心理的価値:教養あふれる大人、憧れの世界、素敵な趣味
・機能的価値:礼儀作法、日本文化、箔付け
・具体的な事実・特長:着物、お稽古、茶室、季節感、和菓子(古典の理解)
となって、すっきり収まる。
長い歴史の中でこう洗練されていったんだろうなと思うけど、今通っている初心者の茶道教室をとってみても、東京ミッドタウンのサントリー美術館やホテルオークラの茶室というターゲットが好きそうな場所で、土日も平日の夜も教室を開き、お稽古中も小難しいことは言わずとにかく楽しく教えるというスタンスを徹底していて、ターゲットであろう「なんか新しいこと始めたい、しかも役に立ちそう、だけどあんまり負荷かかんないこと」がしたい私のような人のニーズをばっちり満たしてくれる設計。
そのうえ、お稽古をきっかけに着物に興味を持ったり、二十四節季を調べてみたり、和菓子を買うようになったりと周辺への波及効果も抜群で、こういう周辺文化を知ることで、ますます茶道の奥深さを知り、深みへはまる。
興味が深まるころに、お茶会というハレの場へのお誘いがあり、着物で今まで習ったことを実践。早起きしてお着物を着て、雰囲気のいい建物に伺えば、テンションは上がるし、大先輩たちの姿を見て理想を新たにすること間違いなし。こんなまだまだ続けたいなと思わせる仕掛けも、お茶の世界にはばっちり用意されている。
どうですか、この完璧なループ。新規顧客獲得からLTVが上がる仕組みまで全部揃ってる。そりゃはまるよね、と一人納得しながら家でもお茶をいただいて、満足な1日でした。
っていうか、1週間に1投稿するっていうの思ったよりハードル高い…がんばらねば…!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?