見出し画像

日本の未来を切り拓く鍵はインバウンド対応にあり!世界の事例から学ぶ持続可能な観光戦略


先日、岐阜県の白川郷と高山を訪れた際、予想以上の光景が広がっていました。インバウンド客(訪日外国人旅行者)の姿があちこちで見られ、まるでパンク寸前のような賑わいぶり。2024年4月頃から急激に増加しているそうです。

この現象は、従来からインバウンドで成功を収めてきた京都や福岡、東京などの都市だけでなく、今後は地方都市にも広がっていくことが予想されます。実際に、白川郷や高山でも、多国語表示のプライスカードを掲げるお店が増えてきています。

本日はインバウンドについての記事を執筆しております。是非最後までご覧ください♪


インバウンド対応は日本の生き残りをかけた課題

日本が少子高齢化と人口減少に直面する中で、インバウンドの取り込みは国の発展に欠かせない要素になりつつあります。
訪日外国人の消費は、日本経済を支える大きな柱の一つとなっているのです。

しかし、インバウンドの増加は、ポジティブな面ばかりではありません。海外では観光公害(渋滞含む)や文化の衝突など、様々な課題も浮き彫りになっています。
持続可能な観光の実現に向けて、私たち一人一人が意識を改革していく必要があるでしょう。

世界のインバウンド対応事例から学ぶ

1. スペイン・バルセロナ:地域住民との共生を目指して

スペインのバルセロナは、観光客の急増による弊害に悩まされてきました。そこで市は、"観光税"の導入や、民泊規制の強化など、観光客と地域住民の共生を目指す取り組みを進めています。

2. オランダ・アムステルダム:「オーバーツーリズム」からの脱却

アムステルダムでは、観光客の集中による「オーバーツーリズム」が深刻な問題となっていました。市は、観光客の分散化を図るため、市内中心部以外の魅力発信に力を入れるようになりました。

3. ブータン:「高価値・低量」の観光スタイル

ブータンは、「国民総幸福量(GNH)」という独自の指標を掲げる国です。観光においても、大量の観光客を呼び込むのではなく、限られた数の観光客から高い料金を徴収する「高価値・低量」のスタイルを採用しています。

日本らしい「おもてなしの心」で持続可能な観光を

これらの事例から見えてくるのは、観光客の「量」ではなく「質」を重視する姿勢の大切さです。日本には、古くから「おもてなしの心」という美徳があります。この精神を生かしつつ、地域の文化や環境を尊重した、持続可能な観光のあり方を追求していくことが求められています。

具体的には、以下のような取り組みが考えられる

  • 観光客の分散化:過度に集中しがちな「ゴールデンルート」以外の魅力を発信

  • 地域コミュニティとの対話:観光政策への住民の声の反映

  • 文化交流の促進:地域の文化や習慣を観光客に伝える取り組み

  • 環境への配慮:自然を大切にするエコツーリズムの推進


2024/05 白川郷の橋が外国人のかたに溢れていましたよ

まとめ:「量」から「質」への転換を

インバウンド対応は、もはや日本の未来を左右する重要な課題です。ただし、ここで求められているのは、ただ観光客の数を増やすことではありません。地域の文化や環境との調和を保ちながら、「量」から「質」への転換を図ることが肝要なのです。

世界の事例を参考にしつつ、日本らしいおもてなしの心を大切にする。そんな持続可能な観光の実現に向けて、私たち一人一人が意識を高めていくことが何より重要ではないでしょうか。

よろしければ、サポートをお願いします。いただいたご恩は大きくしてお返しさせていただきます