思い悩むなら今やれ。時間は有限だ。【超訳】自省録4日目

・今日の超訳

思い起こせ。君はどれほど前からやりたいことを、やらなければならないことを延期しているのか。時間は有限だ。時は過ぎ去り、いつか君も過ぎ去り、そして機会は二度と再び君に訪れない。

・引用原文（第2巻4章より）

「思い起せ、君はどれほど前からこれらのことを延期しているか。またいくたび神々から機会を与えて頂いておきながらこれを利用しなかったか。しかし今こそ自覚しなければならない、君がいかなる宇宙の一部分であるか、その宇宙のいかなる支配者の放射物であるかということを。そして君には一定の時間の制限が加えられており、その時を用いて心に光明をとりいれないなら、時は過ぎ去り、君も過ぎ去り、機会は二度と再び君のものとならないであろうといくことを。」

・ちょこっと解説

・タイムイズマネー。名将藤堂高虎の名言「寝屋を出るより、その日を死番と心得るべし。かように覚悟をきわまるゆえに、ものに動ずることなし」に通じるものがある。人間は本当にいつ死ぬかわからない。今日が明日も続く保証なんてどこにもない。戦争を多く経験したマルクス・アウレリウスや藤堂高虎は、そのことを十分に理解していた。

・だからこそ、このマルクス・アウレリウスの言葉も、藤堂高虎の名言と同じく、朝目覚めることができたなら、まず心に浮かべたい。そして、心にしっかりと固着したい。そうすれば、きっとその日一日は、あなたにとって懸命に生きたといえる一日になるはずだ。