#6 クリスマスに考えたこと

クリスマスが終わりましたね。
私はというと、先日その過ごし方について書きましたが…

まさに、「怒涛の」クリスマスでした。
いやあ、すごかった。
世の中のピザの需要に恐れおののきました。
「24日の夜はバナナムーンを見るんだ！」と夢見ていた私に言ってあげたい。
10時間以上休憩なしで働いた挙句、終電を逃し、雨に降られながらレンタルサイクルで帰ることになるぞ、と。

そんな私のクリスマス。
過ごしながらいろいろなことを考えました。
だって、運転中に考える時間がいっぱいあったから！
そんな時に考えたことを、ここに少し書いておきたいと思います。

人の美学について

誰しも持っているのではないでしょうか。美学。
急に哲学的だなって思ったそこのあなた。
私がこんなことを考えたのにも理由があるんです。

クリスマスのクレーマー

クリスマスのピザ屋。
殺到する注文、パンパンのオーブン、処理しきれない店員。
そして発生するのは、殺気立つテイクアウトのお客様たちです。
「予約の意味がないじゃないか」「ずっと待っている」
「謝って済む問題じゃない」
それに対してアルバイトが返せる言葉は、
「大変申し訳ございません。すぐに焼くように手配いたしますので、もう少々お待ち下さい」。
正直、機械的に返答しています。
とりあえず怒りを鎮めることが最優先。

ただ一人、配達から帰ってきた私を指さし怒鳴り散らしたお客様がいました。
「あの女だよ！あの女がオーブンにすぐ入れるって言ったんだ！まだ焼けないじゃないか！」
配達で疲れていた私は、
「もうこれ以上無理なの見ればわかるじゃん」
「何でそんなに怒っているんだろう」
と冷めた目で見ていました。

つかの間、すぐに配達の仕事が回ってきました。
帰り道考えていました。「あの人帰ってるといいな」。
でもよく考えると、たしかに、ずっと前に予約をしていて何十分も待たされたら怒るよな。イライラするよね。寒いし。

でも、それでも怒らないお客さんもいます。
そこの差は何なんだろうと運転の間中考えていました。
自分だったら同じ状況でどうするだろうか。
まわりまわって、それは人の美学じゃないかって考えたんです。

美学がブレーキを踏ませる

怒らないお客さんは性格的な部分もあるとは思いますが、
「この状況でキレるような客になりたくないな」
という思いもあると思うんです。
「めちゃくちゃ遅いし、正直イライラするけど、
店員の気持ちもわかるし、怒るようなことしたくないな」。

これはどんなことにも言えると思います。
例えば、ルールをすごく守る人っていますよね。
でも、ルールも何も気にしない人に限って上手く世渡りできていたりする。
じゃあ、自分も同じようにルールを破りまくるでしょうか。

否。
だって前提には、
「自分は人の気持ちやルールを気にせず生きるような人にはなりたくない」
っていう美学があるはずだから。
自分の中にある「こうありたい」「こうありたくない」という美学が、
人の行動を決めたり、怒りをコントロールできたりする。
人を貶めたり、攻撃するような行為をセーブできたりするんだと思います。

ぐちゃぐちゃ書きましたが、
要は「あの時自分に怒鳴ってきた客のようには、絶対なりたくねーな」
ってことです。
気をつけよう。ほんとに。

クリスマスを楽しむ人たち

あともう一つ考えたことがあります。
忙しさに感化されて、
「この注文量が半分になればいいのに」
と思っていました。
クリスマスイブに帰ってから見るテレビで、
「今晩はみなさんピザでも食べながら…」
とか言っている人たちにもイライラしていました。
「もう食べるな！」とか思いました笑。

そして迎えたクリスマスの帰り道。
ふと寄ったファミリーマートでサンタ帽をかぶったワインとテカテカの美味しそうなローストチキンを発見しました。

「え、なにこれ、クリスマスじゃん」。
勢いとノリでつい買ってしまいました。

買ったものを抱えて歩く帰り道、
なんだか妙にテンションがあがりました。
「疲れたからな、今日くらいいいよね！ご褒美だ！」
ウキウキ、ワクワク。

Netflixでバナナマン見ながらワイン
あ、これはワインについてた帽子被せたケチャップ

その時思ったんです。
もしかしたら、こうやって思う人も多いんじゃないかな。
「クリスマスくらい、ちょっと贅沢していっぱい買おう」
「今日くらいご飯作らないでデリバリーでも頼もう」
夜中のバイト、思考がネガティブになりがち。
その中で、ひねくれすぎた目で世の中を見ていた自分に、
少し反省しました。

最後に

こうやって書いていくと、いろいろごちゃごちゃ考えたな。
でも、こうやって振り返るとすっきりしていいですね。
書き始めたら楽しくなって、
なんか実装された大見出しと小見出しなんかも使っちゃったり…。
今年もあとわずか。
大晦日も正月もバイトあるけど、突っ走っていくぞ！