【読書レポ】勉強の哲学 来たるべきバカのために / 千葉雅也

今年読んだ実用書、ビジネス書の中では一番面白かった。

千葉さんの言っていることは勉強・生活・仕事・芸術が横断的に結びついていて、なおかつ綺麗事が並ぶような読者に都合のいい甘やかしがあるわけでもない実践的な思考に惹かれる。

作中の言葉で言うと、自分の内側にある「享楽的こだわり」のスタンスが心地良くて、他の本でももっと触れたいと思った。

勉強する時、もしくは何かを考える時に縦軸で掘り下げるアイロニー(ツッコミ)、横軸で移動するユーモア(ボケ)に分けるのはなんとなくイメージできても、横に動くユーモアを実践できない人は多いと思う。

表面的な感情だけで導く「気楽で良いのに〜」みたいなものに対応できない、それができれば苦労しない的な悩みに対してもロジカルに紐解いてくれるから、頭でっかちになって完璧主義を求めてしまう人にとってもオススメ。

勉強・読書・創作・生活のあらゆることに使える思考法でめちゃくちゃ良い。

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