マガジンのカバー画像

読了をもうちょっと【読書レポ】

9
運営しているクリエイター

記事一覧

【読書レポ】ひとり日和 / 青山七恵

第136回芥川龍之介賞受賞作。フリーターの女の子・知寿が親元を離れて親戚のおばあちゃん・吟…

中居 砂ニ
3年前

【読書レポ】とかげ / 吉本ばなな

「癒し」が共通のテーマになっている6の短編集。 (新婚さん・とかげ・らせん・キムチの夢・血…

中居 砂ニ
3年前
8

父も初めて歳を取る (【読書レポ】おらおらでひとりいぐも / 若竹千佐子)

昨日、実家にいる父から電話があった。父は70歳手前だ。年末年始の帰省はどうするかの話と互い…

中居 砂ニ
3年前
4

【読書レポ】勉強の哲学 来たるべきバカのために / 千葉雅也

今年読んだ実用書、ビジネス書の中では一番面白かった。 千葉さんの言っていることは勉強・生…

中居 砂ニ
3年前
1

【読書レポ】すべて真夜中の恋人たち / 川上未映子

川上未映子さんの作品を読んだのは「夏物語」、「乳と卵」に続いて3冊目。ひらがなで開いた文…

中居 砂ニ
3年前
3

【読書レポ】遠野遥『破局』を読んで

今回の芥川賞受賞作の一つ、遠野遥『破局』を読み終えた。主人公である大学生の陽介は高校ラグ…

中居 砂ニ
4年前
3

【読書レポ】千葉雅也『デッドライン』を読んで

初めて千葉雅也さんの本に触れた。千葉さんがどんな方なのか知ることもせず、ただタイトルとツイートに惹かれるままに買ってみた。やっぱり読書は衝動的な方が気持ちいいなぁと思う。 大学生活とハッテン場がぶつ切りに入れ替わる。それが表と裏という印象でもなく一体となって進んでいくような感覚と、展開の上り降りが激しくない、哲学と日常と性に淡々と動いている描写の、坂のなく分岐の多い坑道のようなひんやりと冷たい心地よさ。 僕にとって初めて知った千葉さんの小説、尚且つ断片的な連続にページめく

【読書レポ】大江健三郎『個人的な体験』書評 − タネ明かしまで含んだ小説の面白み

ようやくのことで読み終えた。大江健三郎の作品を読むのはまだ『死者の奢り・飼育』以来2つ目…

中居 砂ニ
4年前
4

【読書レポ】三島由紀夫『奔馬』を読んで

ようやくのこと、三島由紀夫『豊穣の海 奔馬』読了。 三島由紀夫遺作となる『豊穣の海』四部…

中居 砂ニ
4年前
7