いつか1番のカメラになるために
「カメラを買って人生が変わった」なんて大袈裟すぎると言われると思うけれど、今の私はまさにそんな感じで。
数年前なんとなく気になって購入したカメラがきっかけで、行動範囲が広がり、仕事をいただき、さらには結婚の縁も舞い込んでくるなんて、今でも半分信じられない。
今の私の人生はほとんどがカメラが占めていて、「あの時カメラを買っていなかったら、私の人生はどうなっていたんだろう」と思うとぞっとするほど、カメラに出会わせてくれたことに感謝している。
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そんな私がよく聞かれるのが「どのカメラがおすすめ?」という質問。
ある程度カメラを触ったことのある人なら誰もが聞かれたことがある質問だけれど、個人的にもっとも回答に困る。
できることなら質問を変えてほしい。
「あなたが愛用しているカメラメーカーは?」
そう聞かれたら、迷わず「FUJIFILM」と答えることができる。
私の感じた「好き」を、期待以上に表現してくれるFUJIFILMのカメラは、最高の相棒だ。
FUJIFILMのカメラの魅力はいくつもあるけれど、1番の魅力は写真の「色」。
もともとがフィルムメーカーということもあり、色にこだわった独自の画像処理エンジンを搭載していることで、レタッチと呼ばれる加工処理をしなくても美しい写真を生み出すことができる。
フィルムシュミレーションと呼ばれる写真の色調や階調をコントロールする機能では、落ち着いたフィルム調が表現できる「クラシッククローム」や映画用撮影フィルムを再現した「エテルナ」など、設定を変えるだけで他のメーカーではなかなか出せない世界観を表現することも可能。
特に私が愛用しているのが「ダイナミックレンジ拡張機能」。
400%に設定することで、普通では白飛びしてしまう明るさでも、しっかり色を残して撮影できる。
そのため、めいいっぱい明るさを上げたかわいい写真を撮ることができる。
今までいろんなメーカーのカメラを触ってきたけれど、こんなにきれいなパステルカラーが出るカメラは他にないと思う。
もともとは違うメーカーのカメラを使っていたけれど、FUJIFILMに変えたことで、自分の表現したかった「ふんわり明るいパステルカラーな写真」が撮れることがうれしくて、モニター画面を見ながらため息が出るほど感動したことを今も覚えている。
私が今後FUJIFILMから離れることは、きっとないと思う。
そのぐらい、FUJIFILMに魅了されている。
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そんな大好きなFUJIFILMだからこそ、もっと頑張ってほしいことがある。
まずは、かわいい写真を撮りたいユーザー向けの広報活動。
こんなに「ふんわりかわいい写真」を簡単に撮ることができるのに、それが伝わるような広報活動をほとんど見かけない。
売り場に置く作例写真ブックに要素を追加したり、他社が行っているような写真トークショーを行ったり、写真教室を行ったり、「女性向けのふんわりかわいい写真」にフォーカスした広報活動に力を入れたら、絶対にもっとFUJIFILMは売れると思う。
自分で言うのも気が引けるけれど、実際に私もブログやSNSで布教しまくっているせいか、「ゆりさんの写真を見てFUJIFILMを買いました」という購入報告をよくいただく。
もはやヨドバシでFUJIFILMの店員をしたいぐらい、いろんな人に勧めたい。笑
確かに今はフィルム風や少し暗めなテイストが流行りではあるけれど、明るくてかわいいテイストもある程度の需要はある。
もっと「かわいい写真を撮りたい」と思うユーザーを取り込むことができたら、FUJIFILMのシェアが上がるのにな・・・と歯がゆい気持ちを持つことが多い。
もう1つがオートフォーカス性能の改善
FUJIFILMのオートフォーカス性能が、最新機種が出るたびに進化していることはよく理解しているけれど、他社と比較して少し劣ってしまうところは否めない。
初めてカメラを触る人にとっては、色よりもきちんと使いこなすことが重要なので、オートフォーカス機能が弱いFUJIFILMを強く勧めることが難しい。
また、プロにとっても、人や動物など動くものを撮るときにオートフォーカスの性能は重要であり、仕事で使うときに敬遠されてしまうことも多い。(実際に私も人物撮影で使っているけれど、フォーカス速度はもっと頑張ってほしい)
手振れ補正機能やセンサーサイズなど他の要素もあるが、上記の理由から、いつか本格的にカメラを扱うことを視野に入れている人にも、なかなかFUJIFILMは勧めづらい。
そのため「おすすめのカメラは?」と聞かれると、「私はFUJIFILMが好きだけど、性能重視だったら他のカメラの方がいいかもしれない・・・」と歯切れの悪い答えしかできない現状がある。
それが悔しい。
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カメラメーカーの中でのシェアは決して大きいとは言えないけれど、発色やボディデザイン、高機能でありながら小型軽量という特徴から、写真家の中でもファンが増えつつあるFUJIFILM。
FUJIFILMにしか出せない色をもっと広めることで売り上げを伸ばし、機能の改善を実現して、もっとユーザーの希望に応えるカメラを作れたら、
「どのカメラが一番おすすめ?」という質問に、迷わず
「FUJIFILM」と答える。
近いうちにそんな未来が来るように、私はこれからも勝手にFUJIFILMを布教する活動を続ける。
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