見出し画像

今時のファーストキャリアの選び方って?

インターンとしてお世話になっているOnline Job Fairが開催する就活ラジオ「ジョブラジ」がとっても面白かったので、勝手にレポします。参加した回のテーマは、「ファーストキャリアの選び方」。

悠蔵さんってどんな人?
今は土屋鞄製造所の人事。ファーストキャリアはANAのパイロット、その後リクルートキャリアに転職、そしてbellFaceで人事を務めた後今の会社に。
花音さんってどんな人?
名古屋大学の教育学部卒業。大学在学中は、アイセック、NPOカタリバ、Gaiaxのインターンなどで活動。Gaiaxに今年の春入社し、広報ブランド推進室などを経て現在は新規事業に関わっている。

就職活動の軸:重視したのは「どういう自分でありたいか」

まず話題になったのは、花音さんの就職活動について。

ー教育学部から、なぜITのGaiaxに?

花音さん:教育学部だったし、親族にも教員が多くて、就活を始めた頃は教育の大手企業を志望していました。でも自分が志望する事業の説明会などに行ってみたら、出てくるのは30-40歳の男性社員ばかりで、5年後の自分の姿がイメージできなかった。「自分がやりたいことをやるのに数年も我慢できない」と思い、就活の進め方を変えることにしました。

ーどんな就活方法?

花音さん:やりたいこととありたい姿の両方を実現するのに、現時点では乖離があることに気づいて。なので、「どういう自分でありたいか」を軸に就職活動を進めることにしたんです。

ー「どういう自分でありたいか」。具体的にはどんな軸?

花音さん:何歳になっても、「こんな社会をつくりたい」と使命を持って生きる自分でありたいと思っています。そこで就活では、大きく2つの軸を持ちました。人と人が繋がることで社会を変えたい、という想いがあったので同じ未来の方向を向いた理念を持っていること。もうひとつは、年齢に関係なく挑戦を歓迎する環境があることです。

就職先の選び方:働くのは自己実現をするため

Gaiaxは、転職先として有名であるものの新卒で選ぶ人はなかなかいないそうです。そんな中でGaiaxを選ばれた花音さん。

ーなんで新卒でGaiax ?

私にとって働くっていうのは自己実現をするためなんです。ファーストキャリアって、私の中に「社会人の基準」が作られちゃうから、自分らしい姿でありながら成果を出せる環境がある会社を選びたいと思いGaiaxにしました。

具体的には、「人と人をつなげる」という理念に共感したのと、フリー・フラット・オープンというカルチャーに惹かれたことです。年齢に関係なく任せてもらえることや、ボトムアップで社員さんがやりたいことを実現するための事業を展開していることから、今後も想いを持って働けそうだな、と思いました。

ー理念に共感するシーンってどういうシーンで感じるの?

花音さん:実はGaiax、内定頂くまでに10回面接してるんです。笑
お話した社員さん10人が、自らの経験や想いをもとに、それぞれの人と人をつなげるを語ってくださって。こういう人と働きたいなって思いました。

学生のうちに触れられるのってすごく狭い世界だから、学生時代に見つけたやりたいことって、社会に出て広い世界に触れて変わることが多いと思うんです。そこで、人生を駆けてやりたいことを見つけたときにすぐにでも走り出したい、走り出せるようなスキルを持っていたい、と思って新卒から意思決定を重ねられそうなGaiaxを選びました。

就職活動:面接は無双、でもバスの中で涙

次に話題になったのは、悠蔵さんの就活について。

ー悠蔵さんの就活はどんな感じでしたか?

悠蔵さん:そんなにちゃんと考えてなかった。笑
正直に言うと、高校のレベルが高かったのもあり、推薦で関西の私大に行ったことで学歴コンプレックスがあって。高校の同窓会とか行きづらかったんです。

だから、就活はわかりやすい成功がしたいと思ってリクナビのランキング1位から全部受けました。エントリーシート77社分書いて、毎日手書きで郵送してました。笑

リーマンショックの翌年の就職氷河期だったんだけど、でも面接に呼ばれることが多くて、毎日3−4社面接しながら。しかも面接って慣れるから無双状態に。

ーどうやって無双したんですか?笑

悠蔵さん:すごい嘘ついてたんです。みんなに第一志望って言って。でも、そう嘘ついてると本当にどこ行きたいかわからなくなってくるんですよね。就活はうまくいっているのに、何をやりたいのかわからなくて、バスの中で泣いたのを覚えています。

就職先の選び方:後悔してほしくない

ー就職先はどうやって選ばれましたか?

悠蔵さん:どこに行くかまずはお父さんに相談して、消去法で残ったのが航空会社だったんです。大手に行けばなんとか成功っぽく見えるし、若くしてお金がもらえるし、モテたいし、という安易な考えでパイロットという道を選びました。笑

周りの意見や社会からの見え方を気にして就活してしまったのは今とても後悔しています。

Q&A:第一志望って言った方がいいの?

悠蔵さんのお話から、話題は「第一志望って言う?言わない?」問題に。

ー実際に第一志望って言った方がいいんですか?

悠蔵さん:人事としては、第一志望じゃないならそう言って欲しいし、迷ってるなら迷ってるって言ってほしいです。人事との関係性にもよるかもしれないけど、どこで迷ってるのかっていう話を聞いたり、そのあとの話がしやすいなと思います。人事ってお世話やくのが好きな人が多いから、相談したら親身に話を聞いてくれると思います。

花音さん:実はGaiaxと迷っていた会社があった時期もあって。そのことをGaiaxの人事の方にお伝えしたら、親身に相談にのってくれました。

悠蔵さん:素直に戦った方がお互い気持ちいいよね。人事と仲良くなるのがいいかも。

Q&A:一番最初に選んだ会社でずっと働くもの?

すでに3回の転職をされている悠蔵さんに、転職についての質問も。

ー最初に選んだ会社でずっと働くものですか?

悠蔵さん:会社に所属する意識が少なくなっていると思っています。個人的にも転職って大きな意思決定をしている感覚はなくて、自分が成し遂げたいことが叶えられるなら、コミュニティを変えていって全然いい。

花音さん:就活中は「3年で3割辞める」というデータを聞いたり、辞めることに対してネガティブなイメージがありました。でも働き始めてから、次のやりたいことやライフステージに合わせて仕事を変えるのは自然なことなんだって気づきました。まずは自分のありたい姿やどんな生活を送りたいかを考えてみるのもいいかもしれません。

Q&A:女性のキャリアで考えておくべきこと

参加学生が全員女性だったことから、女性のキャリアについての質問も。

ー女性のキャリアに関してなにか考えておくべきことはありますか?

悠蔵さん:これは女性向けのキャリアセミナーの講師の方からの受け売りなんだけど。時短や福利厚生は勝ち取るもの、自分の居場所を確保するべし、っておっしゃっていて。自分がいなくなったら困るって思わせる。

本当はシステムが整っているべきだからこう言わなきゃいけないのは悲しいことだけど、今の現実では制度ありきで動いちゃうと損するかも。

Q&A:やりたいことがわからない...

よく問われる「やりたいこと」。それがわからず困っている学生の声もよく聞きます。

ーやりたいことがわからないんですがどうしたらいいですか?

悠蔵さん:僕も、30歳になって人事の領域でやっていきたいと腹決めできた。新卒の時にはやりたいことが決まっていなくてもいいし、むしろそれが普通なんじゃないかな。

でも、考え続けることって大切。COACHで販売員としてバイトしてて1億売り上げたこともあるんだけど、笑
ある時接客してた年配の方に「名刺ちょうだい」って言われたのが、人として認められた感じがして一番嬉しかった。そんなふうに、当たり前に流れている日常で喜びを感じた瞬間をもうちょっと深く考えてみるのもいいかも。

Q&A:大学生のうちにやっておくべきこと

ー最後に、大学生のうちにやっておくべきことは?

花音さん:今やりたいことを今やった方がいいと思います。旅行は社会人になったらできないから、とか社会人になる前にビジネス本読まなきゃ、とか思ったりもするけど、「やらなきゃ」で動くよりもやりたいことやった方がいい。

悠蔵さん:学生は学生らしく自由な時間を謳歌するべき。あえていうなら、いいもの、自分が素敵だなって思うものに少しでも触れておくことかな。

--------------------

ジョブラジを聞いてみて:
少人数だからこそのアットホームな雰囲気で、社会人の方の就活時のリアルなエピソードが聞けたのがとっても面白かったです。女性のキャリアについては、本当はシステムとして整備されているべき時短勤務や子育て休暇などの福利厚生を「勝ち取ら」なきゃいけないってつらいなあと思いながら、でもそのような心意気で望むことが今の時代に両立をするためのベストの道なんだろうなあと納得、でもやっぱりちょっぴり悲しいな、、、と考えさせられました。キャリアを切り口にいろんなことを考えられるいい時間でした!

--------------------

毎週土曜日21:00。ジョブラジを聴いてみたくなったあなたへ!

次回は特別回。(株)はぐくむとのコラボ企画!コーチングを通した自己分析ができるそうです。もうすぐ定員になってしまうとのことなので、申し込みはこちらから!

「時間が合わない、、、」と言う学生の皆さん、朗報です!ジョブラジも運営するOnline Job Fairの就活情報コミュニティに入れば、1週間の間無料で録画を視聴することができます(このnoteも実はその録画を見ながら書きました)。参加申請はこちらから!


この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?