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消化酵素と食物酵素②

前回の続きです。

 食物酵素についてご紹介します。

 食物酵素とは、その名のとおり食物に含まれる酵素です。ヒトが酵素を持っているように、野菜や果物にはそれぞれの酵素が含まれていますし、肉類にも酵素が含まれています。

 この食物に含まれる酵素を使って自らの食物を消化させることが可能であれば、ヒトはわざわざ消化酵素を使う必要がなく、限りある潜在酵素の消費を抑制し、老化を遅らせることが出来ます。

 ハウエルは、ヒトも食物酵素を利用していると突きとめ、体内酵素、潜在酵素を抑制・貯金することで、健康を維持出来ると発表しました。

 食物酵素の存在根拠に関して、ハウエルは、まず動物の例をあげています。

 ヒトの唾液には糖を分解するアミラーゼが含まれていますが、牛や羊等の反芻動物の唾液には酵素が含まれていないそうです。酵素を作るすい臓も人間よりも体重比だと小さく、その代わり、胃を使って反芻することで食べた草を消化しています。胃の中に食べた草を分解する微生物がいて消化の役割を行っています。

 しかし、これだけでは、食物に食物酵素が含まれているとはなりませんね。

 次にハウエルは、クジラを例に挙げています。大きなクジラの胃の中から32頭のアザラシが丸のみされて詰まって発見されたことがあるそうです。ところが、クジラの胃からは消化酵素は分泌されないそうです。

それではどのようにして、クジラは飲み込んだ大量のアザラシを消化するのでしょうか?

 その答えは、クジラは、飲み込んだアザラシが持っている消化酵素とすい液によって、アザラシの肉体を時間をかけて消化しているそうなのです。

 ライオン等の肉食動物も同様です。ライオンは狩りをして草食動物等の肉を食べた後、満腹状態で十数時間以上じっとして動きません。この時、ライオンの胃の中では、食べた動物の肉に含まれている酵素によって、食べた肉を長い時間かけて消化しているのです。

 食べ物の酵素(食物酵素)を使うため、ヒトのように自らの消化酵素を使うよりも消化に時間がかかるのです。従って、ライオンは食べた後、何時間もじっとして消化されていくのを待っているのです。アナコンダやニシキヘビのような大きな蛇が、哺乳類を食べて膨らんだままじっとしている状態もライオンと同じで食物酵素で消化しているのでしょう。

 肉類だけでなく、野菜や果物にも酵素はたくさん含まれており、それらを主食としている動物は、自らの消化酵素よりも食物に含まれる酵素で消化することが多いそうです。このような動物は、胃の一部に食物酵素胃という食物酵素で消化する器官をもっているとハウエルは主張しています。

それでは、人間は動物のように食物酵素を利用していないのでしょうか?

 実は、人間も食物酵素胃を持っているそうなのです。

 ヒトの場合、食物酵素胃という特別な胃が存在するのではなく、ヒトの胃の上部の噴門(下図参照)が事実上食物酵素胃に当たるそうです。噴門では、消化酵素は分泌されておらず、他の動物の食物酵素胃と同じ様に、食物酵素で食物を消化する働きをしています。食物酵素胃である噴門での食糧の滞在時間は約1時間から1時間半ぐらいだそうです。

「キラー・フード」から転載

 その後、胃の中部に運ばれ、胃酸に含まれているペプシンという胃の消化酵素に引き継がれるそうです。

 従って、人間も食物酵素を有効に活用していけば体内の潜在酵素はそれ程減少せず、潜在酵素の消費量がとても多い消化酵素を、新陳代謝のための代謝酵素として使え、老化を遅らせ健康維持が出来人間の寿命に大きな差は出ないはずなのです。

 しかし、現実的にはそのようになっていません。ハウエルは、現代の人間はせっかく持っている食物酵素胃をほとんど使用出来ていないと主張しています。

 その理由は、「人間は熱を使った調理をするようになったからだ」と衝撃的な結論づけを行っています。

 人間は、文明を持ち出した頃から火を使い、肉を焼いて食べるようになりました。さらに文明が発達すると鍋で野菜をゆでたり、炒めたりして食べるようになりました。現代で、火を通さない食品は、生サラダ、漬物、刺身くらいなものでしょうか。食事の8割以上は火を通しているはずです。

 そのため、食物にせっかく含まれている食物酵素が、熱によって酵素の機能を失っているために、食べても食物酵素として働かなくなっているそうなのです。

 ハウエルの実験によれば、食物酵素は温度が48℃以上になりだすと機能が失われ出すそうです。

 高温で料理した食物を食べて、その食物が胃の上部の食物酵素胃に入っても消化されないのです。食物酵素で消化されないまま、胃の中部以降に運ばれ、そこで自らの消化酵素を使って消化されます。

 従って、人間は野生の動物と比べると食物酵素を使っている頻度が極端に少ないのです。体内の潜在酵素を動物に比べて過剰に使用していることになります。

 その結果、人間は歳を取ると代謝酵素が不足しがちになり、より老化しやすく、より不健康になりやすくなっている、ということになります。

 もちろん、火を使った調理は人間の特権であり、文明です。だから、火を使った料理がダメな訳ではありません。

 ただし、ハウエルは主張します。

 食物酵素の概念を知り、現代人は、もう少し生食を増やす(理想は生食75%、熱加工25%)か、栄養補助食品サプリメントで食物酵素を摂るべきと言っています。

 私が「キラー・フード」を呼んだのは2015年でした。衝撃でした。

 しかし、ハウエルが主張する理想の生食75%は現代人にはかなり高いハードルです。50%もなかなか到達出来ません。

 そこで、食物酵素の代わりになるサプリメントを企画し、開発してもらいました。少しでも食物酵素の概念を知っていただくためです。食物酵素はとても重要です。

 ※市販されている酵素を含んだサプリメント、ドリンクには注意が必要です。製造過程で高熱を使って製造したり消毒されたものは、食物酵素の役割を果たさないからです。

食物酵素補給サプリメント

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