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【息ぬき音楽エッセイvol.31】 歌詞のゲシュタルト崩壊 by 村松社長

みなさまこんにちは。カロワークスの村松社長です。
関東地方も先日やっと梅雨入りしましたね。平年より10日以上も遅いそうですよ。蒸し蒸しジメジメの嫌な日々ですが、みなさまは湿度に負けずお元気にお過ごしでしょうか。
社長はというと、完全に負けております。もともと日本に住むのに適した体じゃないのでは?と毎年思うほど、お腹は壊すしクセ毛出るし、湿度きらい〜〜!
加えて近年は年齢のせいか?頭にカビが生えたようにボンヤリしてしまい、明らかに回転速度が遅くなっております…。
そんな中、最近プレイリストにして集め始めたのが「日本語歌詞が出てくる洋楽」というジャンル。

これまでも再三お話ししてきたのですが、社長は音と言葉、言語間の境界線にあるものが本当に好物。梅雨のボンヤリ頭で油断しているときに突然聴こえてくる日本語、これは歌詞のゲシュタルト崩壊とも言うべき新たな体験なのですよ!みなさまもぜひ「こちら側」へ…!

注:今回ご紹介するのは、いわゆる「空耳」的なものではありませんのであしからず〜



◎「Yakiimo」Simone White 2009

このジャンルに開眼するきっかけとなった、2009年の曲。焼き芋なので季節は秋〜冬ですが、梅雨時に聴いてもいつの季節に聴いてもホッとしますね。
そしてこんな美声の焼き芋屋さんがいたら行列ができそうです。


「Dentaku」Kraftwerk 1981

言わずと知れたこの曲も入れておきましょう…。
クラフトワークの場合、ドイツ語&日本語の境界でもあると同時に機械音&人間の声の境界でもあるので、二重の意味でゲシュタルト崩壊体験ができます。


「Wakare No Kotoba」Mei Semones 2023

Mei Semonesさんは日本人の母を持つ、アメリカ在住のシンガーソングライター。少女マンガなど少し昔の日本のカルチャーも意識しつつ、過去〜現在&いろいろな国のスタイルをうまい具合にミックスして体現している、とても素敵な人だと思います。
他にも「Kodoku」や「Inaka」「Kabutomushi」などたくさん良い曲があるので、ご興味持った方はぜひ。


「Boku No Atama」Paul Gilbert 2005

こちらは最初から最後まで日本語なので少し趣旨とは違うのですが、ご紹介せずにはいられませんでした笑。Paul Gilbertさんは超絶技巧で知られるMr.BIGのギタリスト。
「でもトマトのほうがナスよりすきだよ〜」って、最高。




以上、「日本語歌詞が出てくる洋楽」=「歌詞のゲシュタルト崩壊」ジャンルの、ほんの数曲をご紹介いたしました。
日本ではかなり前から、日本語の中に外国語を取り入れる曲が多いですし、日本語を外国語のように歌う歌唱法のアーティストもよく見かけますが、その逆はたくさん前例があるわけではなさそうです。

日本語のみならず、英語などの欧米の言葉とアジア・アフリカの言葉が両方出てくる曲も増えているのでしょうか。アーティストの出自自体がミックスである場合も以前より多いので、これからますます楽しめそうなジャンルです。ゲシュタルト、どんどん崩壊させていきましょ!
それではまた次回〜!


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