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《写真の保存修復を考えてみた vol.32》~写真保存修復の本#4~ by タケウチリョウコ

今日12月26日の誕生花は「ガーデンシクラメン」です。花言葉は「遠慮」「気後れ」だそうです。ちなみに「シクラメン」の花言葉と同じです。
気がつけば、今年もあと1週間を切りましたね。仕事と2人の子供に翻弄される日々で時間の経過を感じる間も無く、2023年が経過してしまいました。

今年も大変お世話になりました。そして来年もどうぞよろしくお願いいたします。こんにちはタケウチリョウコです。

冬になると、私は学生の頃を思い出します。「寒さ」+「受験勉強」と辛い事がダブルパンチでくる日本の時間軸に不満を持ち続けています。
今回も写真保存修復に関する「本」を紹介しますが…。ちょっと違う路線の本を紹介します。

第4回目は『On the Art of Fixing a Shadow』です。

On the Art of Fixing a Shadow

この本はまさに辛い学生時代、真冬のニューヨークの古本屋さんで出会いました。
学生時代に写真の保存修復を学びたいと思い、論文執筆中にある先生に「保存修復を学びたいのなら、もちろんこの本は読んだんだよね!?」っと言われた本です。
1989年にNational Gallery of Art・ The Art Institute of  Chicago で開催された企画展の図録です。

写真誕生と言われる1839年から当時(1989年)までの写真コレクションを一気に展示した、展示史上稀に見る豪華なものだったようです。
(学生当時、まだこの本を持っておらず慌てて手に入れましたw 展示もオンタイムで見たかったです…。物心ついてませんがw)

写真の保存修復に特化した本ではありませんが、コレクションの解説や作家のバックグラウンド、時代背景などが解説された非常にボリュームのある写真集です。

今この本を読み返してみると、当時のある先生の言葉の意図が少し理解できるように思います。
もしかしたら「知識ばかりに囚われず、取り扱う写真そして作家の気持ちを受け止めることのできる人になりなさい」っと言われたように感じます。

年末に私情たっぷりの記事となりましたw 遠慮の欠片もなくスミマセン!!

それでは、また来年もnoteでお会いしましょう。
皆様にとって、佳い年になりますように。

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