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息ぬき音楽エッセイ《追悼編》by 村松社長

みなさまこんにちは。カロワークスの村松社長です。
年が明けて社長の当番初回。2023年も弊社&弊社noteをどうぞよろしくお願いいたします!

さて今年もあっという間に2月、みなさまお察しの通り繁忙期がやってまいりました。公私ともにちょっとバタついておりまして、「noteは新年初回だけどまた番外編(オススメ貼るだけ)にしてお茶を濁すか〜」などと考えていたのです。
が!昨年末から今年にかけて、ミュージシャンの訃報が多すぎる!喪失感が激しすぎてついていけないんですけど!!これじゃ天国のバンド急に超豪華になっちゃうじゃん!!!
…という感じでかなり取り乱しているため、心を落ち着かせるためにも今回は特別に《追悼編》とさせていただきます。


Tom Verlaine(2023年1月28日、享年73歳)

トム・ヴァーレイン(左)とパティ・スミス

トム様、あなたは高校時代の私の憧れでした。本名はトーマス・ミラーなのに、ヴェルレーヌの英語読みを名前にしちゃう文学青年っぷりとか、ちょっと癖のあるヘロヘロした声とか。特にパティ・スミスとの関係が理想的すぎて(いまの日本語では”推しカプ”っていうみたいです)、お二人が揃っている写真は穴のあくほど眺めました。パティ・スミスが「ロックの世界で一番美しい首の持ち主」と言ったそうですが、激しく同意です。いえもちろん、見た目だけではなくてあなたの弾くギターは最高です。ここはやはりTelevision時代のこのド名曲を紹介しておきますね。曲の中盤の長いギターソロ、おとなになって聴いても切ないです。

Television「Marquee Moon」1977


David Crosby(2023年1月18日、享年81歳)

デヴィッド様、思えばあなたの所属していたThe Byrdsに出会ってから、リアルタイムの音楽を聴かない拗れた中学生の自分が形成された気がします。その後のCrosby,Stills,Nash&Young(CSNY)ももちろん好きですし、亡くなる直前までずっと音楽活動を精力的に続けたあなたのことは、本当に尊敬しています。The Byrdsといえば「Mr. Tambourine Man」や「Turn! Turn! Turn!」が有名ですが、私はこの曲が最高に好きです。帽子がお似合いですね。

The Byrds「Eight Miles High」1966


Mimi Parker(2022年11月5日、享年55歳)

ミミ様、2020年に卵巣がんの診断を受けたということを去年公表されてから、ずっと心配していました。2021年12月に「LOWと信じること」というタイトルであなた達について書いたのですが、その時にはすでに闘病中だったのですね。あなた達の曲に感じる強さが何なのか、改めてわかったような気がしました。もうお二人での歌声が聴けないと思うと、残念でなりません。先ほどの回でも紹介したこの曲、また繰り返し聴いています。今回はライブバージョンを紹介しておきますね。

LOW「Murderer」2003


高橋幸宏(2023年1月11日、享年70歳)

幸宏様、もうすでにたくさんの方々が追悼の言葉を寄せていることからもわかるように、あなたはたくさんの人に愛される人柄と才能を持っていました。YMOをはじめいろいろなバンドで活動されていましたが、あなたがいると何となくバンド全体が優しい空気を纏うような、不思議な人ですね。個人的には誕生日が同じということで、勝手に親近感をおぼえておりました。あなたの名曲は数え切れないほどありますが、1981年にプロデュースしたスーザンのこの曲が、私の中の第一位です。あなたが英語で「君のことが忘れられたらと 思う時もあるくらい」と歌うところ、ドラムも含め毎回切なさが極まってしまいます。

Susan「My Love」1981


はぁ…。文章をしたためていたら、少し落ち着いた気がします。お付き合いいただきありがとうございました。

他にも鮎川誠さんやジェフ・ベックさん、アンジェロ・バダラメンティさん、キース・レヴィンさんなどなど、ここ数ヶ月のあいだ本当にたくさんのミュージシャンが鬼籍に入られたのですが、特に思い入れのある方々だけ取り上げることにいたしました。

ミュージシャンに関わらず人間はいつか亡くなる存在なので、こんなに素晴らしい人達と同じ時代を生きられて感謝するべきなんだろうと思います。しかしちょっと立て続け過ぎて、さすがに精神的な負担が大きかったよ…。

それでもいま生きている私たちは、彼らの残してくれた音楽を聴けばいつでも会えるんですよね。そう考えると音楽ってタイムマシンみたいです。

よし!少しポジティブになってきたぞ。それではまた次回〜!

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