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想像力ひろがる中飯降(なかいぶり)遺跡【和歌山・かつらぎ町】

6月29日(土)ライター部員5名で〔中飯降遺跡〕に行きました。
かつらぎ町教育委員会生涯学習課の副主任文化財専門員、和田大作さんが同行してくださり、資料をいただいて、それを参考にしながら西日本最大級、縄文中期~中世の大型竪穴建物の遺跡を見学しました。
この様な大きな遺跡のすぐそばで詳しい説明を聞きながら見学するのは初めてでした。

石と穴だけの遺跡の情報から、直径15m~18mの竪穴建物で周堤(住居の中に水が入り込まないように住居の廻りに土を盛った構造)をもち、外壁が立ち上がる壁立式、平面積180㎡高さ12mにもなる立派な建物が想像されるそうです。
考古学ってすごいですね。

遺跡の中に、主柱穴と呼ばれる穴が5個ありました。直径2mと巨大で、その中に柱の痕跡もあり、直径30㎝~40㎝もの柱が使われていたそうです。
そんな大木を石器で倒すのにどれぐらいの時間がかかって、何人の人々が携わって、この建物を建てたのか?

住居の中央には炉がありました。常に火が焚かれ、その周りに集まった人達は、どんな事を話していたのかと想像が広がりました。
考古学を詳しく知りたいと思ったことはなかったのですが、
その時代の生活や時間の流れを考えていると、身近に感じられました。

和田大作さん、「中飯降遺跡」の御案内をどうもありがとうございました。
              
                           (大崎美恵子)



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