ズボラの奇劇

現在こちら午前中9時35分。
朝起きて朝食を用意し食べてもらい

 今日はスープにむき枝豆を入れたのだけど
 長男は枝豆を手で食べようとして
 スプーン使って食べな〜と促すわたしの声は
 彼の耳には届いていないみたいで
 手元を見ると
 枝豆の薄皮を剥いて
 芽をとって
 これなに?これなに?
 "め"と答えると
 "目"?と返ってきて
 “芽”の説明がうまくできず
 なんかついてるね〜と誤魔化した 
 枝豆には”目”が付いている
 ことになってしまったかもしれないけど
 皮と目が発見できたことが嬉しそうでにやにや
 かわいい

 

裸で走り回る長男を追いかけ回しながら
次男にご飯を食べさせもぐもぐしている間に
長男のパンツを履かせ
次男にご飯を食べさせもぐもぐしている間に
長男にシャツを着せ
スムーズに車に乗ってくれるようにテンションの上がりそうなお話をしながらリズミカルに車に乗せ
送り出したら次男のご飯の続き。


おっ、
ふと我に帰る瞬間。


ホットココアを作ってほっとしてからご飯の続き。
ここからは平和な時間のはじまり。
洗濯機を2回、食器片付け、干して畳んで片付けて、ほうきはいて雑巾で拭いてその他諸々あるけど、落ち着いて取り組める。


 が、わたしはズボラ
 この時点で部屋はおもちゃで散らかりまくり
 脱がせたオムツや服は脱ぎ捨てたまま
 スリッパはドタバタしているうちに見失い
 朝の納豆のゴミがそのままなので
 キッチンから納豆の臭いがプーン
 という状況から目を逸らして
 淹れたココアを片手に
 ドラマを見ることができる性格


ただ、今日は予定があり、そうもしていられないことに気づく。
諸々こなして
洗濯機が干せよーと音を鳴らして
洗濯物を干す
順調。
足元には機嫌のいい次男が移動式の物干しを動かしたり、干した洗濯物をひっぱったり楽しそうにキャッキャしている。


ガタッ
ころころころー
ポーン
ポーン
ころころころころー

 私の家は山を切り開いて
 田んぼとして使っていた土地に建ててあり
 南は山、道路に面した北は石垣になっている


 洗濯物は洗濯を干す専用にしている部屋で
 干している
 日中は窓を開けて
 天日干しできるようにしている
 時々突風が吹いて
 移動式の物干しが倒れて
 石垣から落ちていきそうになるので
 道路に落ちていかないように
 ビニール紐でカーテンレールに軽く固定
 その時にビニール紐を切るのに
 ハサミを取りに行くことがめんどうに感じ
 カーテンレールの上に置いていた


次男が移動式物干しを激しく動かした拍子に
ビニール紐が床に落ちて
弾んで
外に出て
弾んで
石垣を転がり落ち
飛んで

ああああああ〜

と時が止まったような瞬間を過ごし気づくと
もっさりと育った躑躅に助けられて
ビニール紐の丸いかたまりは静止した

裸足で石垣を降り
ビニール紐を救出し
石垣をよじ登り
家に戻る


と、
ああああああ〜!!!


次男が私を見て追いかけ
窓の近くにいた蛾の死骸を食べようとしている


こうゆうことは立て続けに起こる
そして、ちゃんとしよう
と思う

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