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東京都知事選に向けた自民党と小池氏の動向――連携の模索と対立構図の回避

### 東京都知事選に向けた自民党と小池氏の動向――連携の模索と対立構図の回避

7月7日に投開票が行われる東京都知事選を巡り、自民党は現職の小池百合子知事との連携を実現し、「不戦敗」を避ける考えです。小池氏側は知事選が与野党対決の構図になることを警戒し、自民党との距離感を慎重に見極めています。

#### 自民党の対応

自民党には都知事選で有力な候補者がおらず、独自候補の擁立を見送る方向です。小池氏が3選を目指して出馬する意向を示しており、自民党は小池氏の支援を検討しています。森山総務会長は28日の記者会見で「非常に大事な選挙だ。党都連の対応をしっかり見守っていく」と述べました。自民党都連関係者は「小池氏にとっても自民の組織力はメリットが大きいはずだ」と期待を寄せています。

#### 小池氏の立場

小池氏は、立憲民主党の蓮舫参院議員が「反自民政治、非小池都政」を掲げて出馬を表明したことにより、微妙な立場に立たされています。自民党の支援を表立って受ければ、蓮舫氏の戦略に乗る形になり、与野党対決の構図を強調される恐れがあります。派閥の政治資金規正法違反事件で自民党に対する世論の逆風が強まっていることもあり、小池氏には「一体化している」との批判がダメージとなるリスクがあります。

28日に都庁で都議会自民党の幹部と面会した小池氏は、「これからも一緒にやりましょう」と述べるにとどめ、出馬の明言は避けました。都議会公明党の東村邦浩幹事長は「3期目にぜひ挑戦し、出来るだけ早く表明してもらいたい」と要請しましたが、小池氏は「しっかり受け止めていきたい」と応じました。

#### 公明党の対応

公明党は、都議会で良好な関係を築く小池氏を支援することが基本路線です。ただし、与党内の足並みが乱れることを懸念し、「推薦するかどうかは自民と歩調を合わせるべきだ」との声も出ています。

#### 立憲民主党の対応

一方、立憲民主党は蓮舫氏を全面的に支援し、衆院3補欠選挙や静岡県知事選に続いて首都決戦を制し、次期衆院選での躍進につなげたい考えです。立憲民主党の岡田幹事長は28日の記者会見で「(蓮舫氏を)全力で後押ししていきたい」と強調しました。

### まとめ

東京都知事選は、小池知事の3選出馬と立憲民主党の蓮舫氏の出馬表明により、激しい選挙戦が予想されます。自民党と小池氏の連携がどのように進展するか、また蓮舫氏の挑戦がどのような影響を与えるかに注目が集まります。都政の今後を占う重要な選挙となるでしょう。

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