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ゴミ商品をプロダクトローンチで売る話

ネットだけでお金を稼ごうとしている人がもっとも欲しているものは”ノウハウ”です。




これは副業の界隈を見ていれば誰だって分かると思います。

「月に500万円を稼いだ方法」
「1ヶ月で5,000フォロワーを増やした方法」

みたいなタイトルには人は集まりますし、なんとなくラク出来る気がするから、多くの人がお金を出してでも手に取ってしまうのです。それだけノウハウから入る”方法論”というのは強力なのです。当然、僕だって集客の際にこういう方法論を使う時は使います。




ただ、ノウハウを受け取るだけで勝手に結果が出る人は、ぼくの体感だと”1割”も居ないです。これが何故かというと、

・ノウハウの正しい使い方が分からない
・ノウハウが合ってるか確認できる環境がない

からです。




例えば、さんすうの問題で「円の面積を求めたい」ってなった場合に、

『半径×半径×3.14=円面積』

みたいな公式を丸暗記で覚えたは良いものの、 実際にテストで問題を解けなきゃ、せっかく公式を覚えても意味がないですよね。そして、ビジネス界隈ではこうなる人はめちゃくちゃ多いです。




ノウハウを覚えたところで、「どこが半径か分からない」 とか、もっと言うと 「”半径”が何だか分からない」とか、それ以外にも「そもそもかけ算のやり方が分からない」みたいな、ノウハウ単品以外で求められるスキルを有してなかったら、せっかく覚えたノウハウも水の泡になってしまいます。




それだけならまだいいのですが、そのノウハウを覚えたことによって「俺はさんすうを完全に理解した」と自信過剰になってしまったり、逆に「せっかく円面積の公式を覚えたのにテストで点が取れない。俺にさんすうは無理だ」みたいに挑戦自体を諦めてしまったりと、被害が最大化するという恐れもあります。




そうならないように、”ノウハウが合ってるか確認できる環境”を構築するのは大事になります。さんすうだって、自分なりに出した答えを答案用紙に解答して、合ってたら〇、間違ってたら×を貰うことで、自分がそのノウハウを正しく使えているかどうかを確認することができますよね。ですので、ノウハウでなく、そのノウハウを正しく使えているか確認する作業というのも、忘れてはいけないくらい重要な作業になるのです。




ここまではさんすうで例えてきましたが、最初に言ったとおりビジネスでも全く一緒です。例えば、

「稼ぐにはプロダクトローンチが大事だ」

というノウハウを得たって、あなたが良い商品を持っていないと意味ないですし、仮に良い商品を持っていたとしても、それを顧客に伝える文章力や、動画編集力も併せて持ち合わせていないと、せっかくのプロダクトローンチというノウハウもまったく意味のないものになります。僕が2年くらい前に実際に相談を受けた例で、

「”ワードプレスの開設の仕方を解説したnote”を9,800円で販売したいです。その為にプロダクトローンチを学んだのですが上手くいきませんでした。」

という方とお話したことがあります。この方はプロダクトローンチと言いながらも、実際にやっていたことは”相互のフォロワーを増やす”という行為だけでしたし、そもそも商品内容自体がGoogleで出てくる無料記事の下位互換のような形になってしまっていましたので、僕から見たらうまくいかないのは火を見るより明らかでした。本人の中ではプロダクトローンチというノウハウを正しく使っているつもりが、実際は使えていなかったわけです。




ですがこの方は、たまたま僕の無料の相談会を聞くタイミングがあったので、僕からの「それはプロダクトローンチではないし、仮にプロダクトローンチだったとしてもその商品じゃ売れないですよ」というフィードバックをもらうことが出来たから、被害を最小限に留めることができました。ビジネスもさんすうのテスト同様、先生みたいなひとから

・自分がこれからやろうとしていることは正しいか
・いま使っているノウハウの使い方は正しいか

を随時確認していく環境が大事なんですよね。




ノウハウはあくまで一方通行です。筆者や発信者が言いたいことだけを書いて「あとは勝手に理解してください」というスタンスであることはどうしても突破できないので、受け取っている側が純度100%の解像度で情報を得られることはないですし、個々の理解度や細かいシチュエーションの違いに対応した解答を受け取れることができません。




もし一方通行のノウハウだけですべての問題が解決するのであれば、東大に受かる為の赤本を買っただけで全員東大に合格できますし、英会話の本を買っただけで全員海外留学ができるくらいに英語がペラペラになります。これらが無理と分かっているからこそ、学習塾や英語教室がたくさん存在しているわけですからね。




なので、重要なのはノウハウを得ようとする行為でなく、

・ノウハウを正しく使えるように改善できる環境を作ること

です。これがないまま「おそらくこれで合ってるであろう」で進めても、思い通りの結果を得ることはできません。頭で分かっている事でも、実際にそれを行動に反映できるかと言われたらそうではないからですね。




バク転だって、

『背面に飛んで手で一度着地し、腰のしなりを使って再び足で着地する』

と、頭では誰でも分かっているはずですが、ほとんどの人ができないはずです。なので、それを客観的に見てくれるトレーナーだったり、飛んだ時に手で支えてくれる人がいる環境が大事なんですよね。場合によっては「次はいけるよ!」と、精神的にサポートしている声掛けによって成功する人もいるかもしれません。




ゆえにビジネスでも、新しいノウハウを一生探し続けるのでなく、既に知っているノウハウを正しく使えているか指摘してくれる人や、環境を探しましょう。




それでは今日はここまでです。



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それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。


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