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【名盤伝説】” Chuck Mangione / Feel So Good”

MASTER PIECE USのフリューゲル・ホーン奏者チャック・マンジョーネのアルバム『フィール・ソー・グッド』(1977)です。

名門のイーストマン音楽学校卒。デビューは1961と案外古く、実兄のギャスパ・マンジョーネと組んだジャズ・ブラザースというバンドでアルバムをリリースしています。ジャズ・ドラマーの大御所アート・ブレイキーのバンドに参加するなど元々はジャズの人。そんなチャックはラテン・テイストを全面的に盛り込んだポップ・ナンバーを演奏して評判となり、76年・78年とグラミー賞を受賞するなどヒット作を連発しているとのこと。すみません全くの未聴ですm(_ _)m。

この『フィール・ソー・グッド』は1977年のリリースです。

参加ミュージシャンは、無名でもチャックとは気心の知れた実力派で固められていて、息の合ったサウンドが心地よいです

収録曲
A1 Feels So Good
A2 Maui-Waui
A3 Theme From "Side Street"
B1 Hide & Seek (Ready Or Not Here I Come)
B2 Last Dance
B3 The XIth Commandment

シングルカットされたタイトル曲M1。USチャートでトップ5入りする大ヒットになります。日本でも話題のクロスオーバー・サウンドとしてFMを中心にパワー・プレーされます。さらにアルバムもUSチャートで第2位になるなど異例の大ヒットとなります。

哀愁を漂わせるフリューゲル・ホーンの独特の中間色の音色は、まさに日本人好みで、それまでのサックスやトランペットなどの直線的で心に刺さるようなホーン隊のイメージを一変させるようなものでした。


ハワイの同名音楽フェスと関係があるのでしょうか。どこかトロピカルな雰囲気のM2。チャック本人が奏でるローズ・ピアノと、案外野太いベース・ラインが良い感じです。


サックスやトランペット奏者はたくさんいますが、フリューゲル・ホーンとなると中々いないため、この音が欲しければチャックにとよくお呼びがかかるようです。個人的に大好きなチャックのプレイはこちら。カナダ出身のSSWマーク・ジョーダンの『ブルー・デザート』収録の「ロスト・イン・ザ・フラー」。名匠ジェイ・グレイドンがプロデュースを手掛けた作品で、ジェイのギター・ソロを差し置いて収められたチャックのソロは、都会的なサウンドによく似合います。実はチャックの名前を意識したのはこの曲のクレジットを見てからのこと。そういえばソロ・アルバム出してたよねという順番でした。作品至上主義^^; の情弱な時代に免じてお許しください。


チャックも今年(2024年)で御年84歳!。奏でてきた音色のような、心穏やかな余生を過ごしていて欲しいものです。


1970〜80年代を中心に洋物FUSION系の記事をこちらにまとめています。宜しければどうぞお立ち寄りください。




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