人のチカラ
[SSD]※ 日々の暮らしの中で、社会に対して何でそんなことになっているのだろうと不満に思うことは、少なからず誰にでもあるものです。ところがその原因は全て人にあるということに気付いたのは、大人になってだいぶ経ってからのことでした。
ここでSSDを発動して考察してみると・・・
社会に対しての不満は、その問題に関わる人が原因であり、そんな事態を容認する法律や制度の問題だったりします。ではそんな制度や法律を作った議員に問題があるのかというと、そんな議員を選んだ有権者の問題だと・・・結局、自分たちの問題なのかと気づくのです。
さらに、せっかく良い制度があるにもかかわらず、行政にも恣意的に運用する不埒な職員がいるなど、問題は一層ややこしくなります。
こうした問題を解決するのは政治の役割で、政治を動かすのは世論で、世論を形成するのに大きな影響力をもつのがマスコミです。ところがこのマスコミも偏った主張や事実を捏造するなど問題が山積です。すると、そんなマスコミ会社を構成している報道や制作部門、経営陣に問題がある訳で、何故そんな問題のある人がいるのかというと、彼らを育んだ教育機関に問題がある訳で・・・
話は堂々巡りになります。
政治家も献金や組織票が期待できる企業や団体の顔色を伺います。マスコミも私企業なのでスポンサー企業の顔色を伺います。この関係性の中で多くの有権者や読者・視聴者は蚊帳の外になってしまいます。主権在民、顧客優先など建前で、やっぱり地獄の沙汰も金次第というのが世の中なのかと途方に暮れてしまいます。
とはいえ、このままでは収まりません。自分たちの問題としてどうするかを考えると、先ずは教育や報道に対してのリテラシーを高めることが大切だと思うのです。
広い意味で知識や情報のリテラシーを高めることから始めて、どんな理屈を述べられても、どんな報道がなされても、それが社会のため、巡り巡って自分のためになるのかをきちっと判断すること。そして、その後は有権者として、きちっとした思想や行動力のある議員を選ぶ・・・遠い道程ですが社会を変えるにはこれしかありません。
政治が悪い、社会が悪いと言うだけでは何が問題なのかが曖昧で、ただの騒音と変わりありません。最後は自分も含めた人のチカラだと信じて、まずはそんなチカラを整えましょう。
※ SSDとは・・・こちらで語っています。
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