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”I Won't Last a Day Without You (愛は夢の中に)” Carpenters - 1974

[RADIO DAYZ] 1974 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。

1974年3月にカーペンターズがシングル・リリースした「愛は夢の中に」。初出は72年リリースのアルバム『ア・ソング・フォー・ユー』でした。このアルバムにはシングル・ヒットした「トップ・オブ・ザ・ワールド」、「動物と子供たちの詩」が収められています。

この「愛は…」はポピュラー・シンガーとして有名なポール・ウィリアムス作曲、SSWのロジャー・ニコルスが作詞しました。楽曲の目利きに秀でていたリチャード・カーペンターズにより自身のアルバムに収録したものの、当時はシングル・カットには及びませんでした。ところがこの曲が意外?な評判を呼びます。

作者のポール・ウィリアムスが自身のアルバムでセルフカバーしたのに続いて、モータウンの歌姫ダイアナ・ロスがカバー。さらに73年には新人女性歌手のモーリン・マクガヴァンがカバーすると、73年のグラミー賞で取り上げられるなど、せっかく先に世に送り出したものの、他のシンガーに話題をさらわれたカタチになってしまいます。


1974年に、結果的に満を持して、アルバム・テイクにギターを追加する形で、カーペンターズとしてもシングル・リリースされます。

私の記憶にあるのは、このカーペンターズのテイクだけでした。そもそもチャートに登る曲しか聞いていなかったので、既出の72年のアルバムに収められていたことも知りませんでした。

他のヒット曲と比べると地味な印象ですけど、しみじみと心に響くこの曲の印象は秀逸です。

「来る日も来る日も見知らぬ人たちに囲まれて、社会にもまれて暮らさなければならないなんて、私にはとても出来ない」「いつも私のことを気にかけてくれるあなたがいてくれることだけが、心の救い」「望み(虹)が手に入らなくてもいいし、私の小さな夢なんか叶わなくたっていい」「こんな苦しみだらけの毎日には、あなたが絶対に必要なの」・・・社会にもまれながらも、健気に頑張る女性の恋心を歌っていました。社会人になると誰でも経験するようなことかなと思います。そんな時、頼れる誰かの存在は本当に大切ですよね。良い曲です。



そしてこの74年のカーペンターズのヒットといえば、スチールギターでカントリー調のアレンジの、この曲のカバーも話題になりました。「Please Mr. Postman」は、私としてはビートルズがカバーした曲をカーペンターズも…何故だかガッカリした印象を受けました。

ところが翌年のUSチャートで1位を獲得。日本をはじめとして各国チャートでも1位になるなど、なんとも言えない程の大ヒットとなります。RIAAでもゴールドディスク認定されます。

この曲あたりから、個人的にはカーペンターズの印象が薄くなっていきました。他にも聴きたい曲が増えてきたということですかね。


カーペンターズについて、こちらの記事もどうぞご覧ください。



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