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タイトルマッチかどうかよりも、ストーリーがいかに作り上げられたかで盛り上がる

新日本プロレスは今週の興行からコロナに感染していた選手達も復帰してきている。

感染者はオフィシャルでは公表されていないが、自身で名乗り出た選手が何人かいて、その選手達が闘う姿を見ているとなんだか胸がぎゅーっとなった。
応援というより、最後まで無事に闘ってくれ…という祈りというか。。

感染した選手はやはり症状がそれぞれ出ていたようで、その体験談を語ってくれた。ファンへの啓蒙の目的であろう。

ただ、好きな選手が「感染しないように!」と言えば言う程、恐らく不要不急に当てはまるであろう会場に足を運んでしまうことに対するこれまでのモヤモヤ感が、より大きくなってしまったのは間違いない。

実際のところ、新日本プロレスはファンが県を跨いで会場に観に来ている状況についてはどう思っているのだろうか。
まぁ、集客しないと経営していけないからね。。そういう野暮なこと聞いちゃいけないよね。。


そんな中、ペンディングになっていたタイトルマッチがバタバタバタと昨日今日の後楽園ホールで行われ、来週月曜はいよいよ、王者ケガによるベルト返上で空位になっているIWGP世界ヘビーのタイトルマッチが行われる。

またいつ興行が中止や延期になるかわからないから、できる時にタイトルマッチやっておきたいんだろうなぁ…と正直思ってしまった。
後ろのシリーズも詰まってるしね。。

ただ、、IWGP世界ヘビーに至っては、、うーむ…

空位になって
「みんなが同じスタートラインに立った!」
「色んな選手が名乗りをあげてきた!」
「戦国時代みたいになってきた!」
「トーナメントとかある?」

と、にわかに盛り上がっていたのに、、

結局、元王者ウィル・オスプレイ選手に挑戦する予定だったオカダ・カズチカ選手がそのまま残り、オスプレイ選手にニュージャパンカップ決勝で負けたから「俺に権利あるだろう!」と猛烈にグイグイアピールした鷹木信悟選手と闘うことがあっさり決まった。

オカダ選手と鷹木選手の試合は純粋に楽しみですよ。

だけど、、なんか、、もうちょっと色々な可能性を信じたかったというか、、

この2人で空位のベルトを争うことになった理由が新日本プロレスから発表されてないことも、モヤモヤする原因のひとつなのかもしれない。

これまでも「え、それでIWGP挑戦するの!?」というふうに、理由がいまいち納得いかないことはあったけど、それはあくまでも『王者がいて挑戦者が出てくる』という図だった。

だけど今回は王者がいない。だから2人とも挑戦者なわけである。

数多くの選手の中で、その挑戦者2人がどう選ばれたかは、やっぱり明らかにして欲しいのだが、、だって団体最高峰のベルトなんだから。。

逆に言えば、明らかにできる理由がないのかもしれないな。

団体最高峰のベルトが返上で空位になるなんて稀なことで、稀な状況で次の王者がどう決まっていくのかを期待してワクワクしていただけに、今回のIWGP世界ヘビーのタイトルマッチは自分の中でなかなか盛り上がってこない。

うーむ。。

オカダ選手と鷹木選手の闘いは面白いんだけどね。。

6.7大阪で、今一番面白そうなのは、何のタイトルもかかっていない飯伏幸太選手とジェフ・コブ選手のシングルマッチだ。

この2人は前哨戦でだいぶ盛り上がっている。長い前哨戦でもマンネリ化することなく、日に日にファンの期待値を上げていった。

更に今日の試合後の乱闘のおかげで期待値の針が振り切った。
「あの続きはいよいよ本番のシングルマッチなのか!」と思うとゾクゾクするようなマジな乱闘だった。ちょっと心配になるぐらい本気で殴りあってた。

レスリングのオリンピアンのコブ選手のタックルを受け、更にそのコブ選手をタックルで倒す飯伏選手。
この2人のアスリート能力が凄すぎる。

プロレスはやはり闘いまでのストーリー、前哨戦で作り上げていくものなんだな、とあらためて思わされた今回のシリーズであった。

6.7大阪、ヘビーとジュニアのタイトルマッチが組まれている。そして上記のノンタイトルの飯伏幸太vsジェフ・コブのシングルマッチも組まれている。

闘う相手はコーナー対角線に立つ相手だけではなく、同日に組まれている他のカードの選手達でもある。その点においては、コーナー対角線の相手は協働する相手なのであろう。

その日のどのカードが一番面白くなるか、そういう見方もまたプロレスの楽しみ方。
6.7は絶対に仕事を終わらせてテレビの前で集中しようと思う。
あ〜楽しみ


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