小学校の思い出7 冒険ごっこ　自転車で駆け降りる

小学校の頃、私は意外に活発だった。

そのせいで怪我も多く、お風呂に入る時にはお湯があたるとヒリヒリして大騒ぎをしていた。

ある日友達と冒険ごっこをすることになった。

山を削り取っっている工事中のところへ出かけた。
入っていいんかなといいながらどんどん進んだ。
山肌が削れて土が剥き出しの箇所があった。
凸凹なので登るのにも時間がかかる。
2、3度上り下りを繰り返しているうちにスピードを求めるようになった。
いかに速くこの斜面を走り降りるか、だ。
滑って尻もちをつく子もいたがみんな叫び声みたいな声を出しなが駆け降りた。

次に自転車で駆け降りることになった。
男子はみんなハンドルを左右に器用に動かしながらまるでスキーみたいにかっこよく滑り降りる。
平坦なところで止まる時も斜めにスライドして止まる。

私もやってみることにした。
さすがに怖かった。
まずサドルに乗れない。
すでに斜面だからどうやって乗ればいいのか。
乗れば自転車はすぐに動き出すだろう。そう思うと怖かった。

一緒に来た女子が、
「やめといたら？」
と下の方から言ってきた。

せっかく冒険ごっこなんだからと、思い切ってサドルの前に跨った。

凸凹に合わせてお尻がうく！
沈む時にはサドルに当たって痛い！ほっぺたもぶるぶる揺れる！
もうコントロールが効かない！
やばい！

ざざーーー。ガラガラ。カランカラン。

どうなったのかよくわからなかったがみんな駆け寄ってきた。

照れ笑いをしながら立ち上がったが、ズボンを履いていたのに太ももから足首まで擦り傷で靴下のところまで血が流れていた。

工事中のところで遊んだとは言えないので家では怪我をしたことは話さなかった。

お風呂の時はいつもみたいに大騒ぎはできないのでばれないように浴室の洗い場でじっと立っていた。
時間を見計らって乾いたままの体にパジャマを着て何食わぬ顔でその夜は過ごした。

何日かしてまたみんなで工事中のところへ出かけると、
「立入禁止」になっていた。

「やっぱり入ったらあかんかったんやあ」
と誰かが言っていた。

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昔はけっこう危ないところが多かったように思います。
みなさんは怪我した時ってどうされてましたか？
あかちん、よーちん、とかありましたね。
保健室のオキシドールが嫌でした。