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人の英語をそっくり真似て話せるようになった

語学はやっぱり真似からだ。

高校時代にアメリカの家庭にホームステイをさせてもらった。2軒の家庭にお世話になった。
一軒目の家庭ではもうとにかく英語ができずおとなしい日本人と思われていたと思う。
その家はもう1人フィンランドからの女の子を受け入れていた。彼女は私より年下だったがとても積極的に英語を話していた。ホストファミリーみんなによく話しかけていた。
音楽は好きか?どんな音楽を聞くのか?
編み物はする?買い物に行ってもいい?自転車を貸してもらえる?
ケーキを焼くから是非食べてほしい
などなど。

今こうやって日本語にすれば普通の会話内容だが私にしたらもう尊敬レベルだった。
話していることはわかってもこちらから聞くというようなことは私には一切できなかった。それでも少しずつ話すようになったが私が話すとみんなが一所懸命聞いてくれるのでさらに照れくさくて話しづらかった。

そして3週間後に2軒目へ。
車で迎えに来てもらったのだがその車中で私は水を得た魚のように弾けた!
フィンランドの子とホストファミリーとの会話を必死で聞いていたのでそのまま真似をした。
音楽は好きか?どんな音楽を聞くのか…。そのまんまだ。
でもそのおかげで会話は弾みその日のうちに高校生の子どもも私にいろいろと地域の説明やらなんやらと世話を焼いてくれた。
明日はあそこは行こう、あの本を見せたい、などみんなも私に興味を持ってくれた。
私もピザの作り方を教えて欲しいと自ら言ったり、日本食を作るから買い物に行ってもいいか、とまで言えた。
おかげでその家族とは沈黙で居心地が悪くなることはなかった。
自分でもすごく変わったと思った。

学んだことをそのまま真似するなら学んだ後、自分のことを知らない世界にポーンと置かれるのがいいと思った。
そこでは思いっきり真似すればいいし、照れくさくもない。
冴えない思いをしたぶん度胸もついている。

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