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認知症の母 食事を忘れる

 先月(2024年7月)から実家で、まったく手をつけていない宅配弁当が冷蔵庫に残っていることが頻発するようになりました。デイサービスの無い日は、食事をする時間がずれてしまい、夕飯の宅配弁当を食べないことが度々ありましたが、デイサービスのあった日の夕飯も弁当を食べていませんでした。
 いちおう母に聞いては見ましたが、「食べないはずは無い。他の物を食べたはず。」と言いますが、現在は宅配弁当以外の物を食べないように、冷蔵には食品を置かないようにしており、あるのは食卓の上の朝食用のパンくらい。そのパンもほとんど減っていない。

 ここ半年以上、全裸で34キロ以上をキープしていた体重は、今月に入り34キロを切ってきました。肺気腫による体重減があるものの、食べていないことが体重にも現れてきていました。ガリガリの身体からこれ以上筋肉が落ちると、非常にまずい!
 デイサービスでは食欲は旺盛なようで、毎度ほぼ完食しています。夏バテで食欲が落ちたから…でもないようです。

 ここ一週間なるべく毎日、食事の時間に母に電話をし、食事をするように促すようにしました。
私「〇子です。お母さん元気ですか~?」
母「……元気よ。」
私「お母さん、お昼食べた?」
母「食べたわよ。」
私「冷蔵庫の中に弁当ないか、確認してほしいんだけど。電話かけたままでいいから。」
(母、冷蔵庫の中を見に行く。)
母「弁当あった…。」
私「これから(電子レンジで)チンして食べようね。準備して。」
母「食べるわよ。」
私「すぐに準備してくれない。お医者さんからこれ以上体重が減るとまずいので、きちんと食事をするように言われているの。食事の準備して。」
母「そんなこと言われているの?!」
(母、弁当を電子レンジで温めはじめる。)
私「じゃあちゃんと食べてね。」

 一週間以上電話をしてみて、母は食事をすることを完全に忘れるようになったことがわかりました。電子レンジはなんとか使えてはいるので、催促さえすれば一人で宅配弁当を食べることはできるようです。
 仕方ない、毎日食事の時間に電話することにしました。デイサービスのない日の昼食(週3回)、夕食(毎日)電話をする必要があります。仕事をしている私にとって、毎日決まった時間に電話、結構キツイです。これで何カ月、カバーできるんだろう…。電子レンジは誤った使い方を先月して、高温になり、壊しかけた、と訪問サービスのスタッフから連絡がありました。電子レンジの操作ができなくなったら、一人暮らしは強制終了になるのかな…。

 食事の摂取はこんな調子ですが、デイサービスでは社交性を相変わらず発揮しており、通うのが楽しみだそうです。認知症の進行は、全機能が同時に衰えていくのではなく、ムラがあります。母がデイサービスでの時間を楽しんでいるうちは、一人暮らしを続けさせてたい。病を憎みます。

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