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歴史、文化の再発見の場所となるスターバックス空間

スターバックスには
「リージョナルランドマークストア」という、日本の地域の象徴となる場所に建築デザインされ、その場所の文化を世界に発信する店舗が現在全国に二十八店舗あります。

そこでしか味わえないスターバックス体験が出来るので僕は大好きです。

なので今回は、僕が今暮らしている京都で有名な
リージョナルランドマークストアである
「京都二寧坂ヤサカ茶屋店」について、歴史や空間の工夫などを解説してみます。

良りスターバックスを好きになって頂けたら嬉しいです!



店舗の歴史や秘めた想い


清水寺や高台寺の近辺にある築100年を超える伝統的建造物で、かつては京都特有の一見さんお断りの旅館だったそうです。

その後空き家となり、伝統的建造物ということもあり、観光バス事業を行う彌榮(やさか)自動車が所有していました。

そして、地元の歴史と伝統を大切にしたいという想いにスターバックスさんも共感し、店づくりを通して地域貢献を果たす「京都二寧坂ヤサカ茶屋店」のプロジェクトが始まりました。

設計を進めるに当たって大切にされたのは、建物が歩んだ100年の歴史を引き継ぎ、次の100年につないでいくこと。

建物の本来あるべき姿を探りながらスターバックスが提供すべき体験を重ねながら改修に取り組まれました。

お客様とバリスタをつなぐバーは手前と奥に設けられており、その空間は人々と文化がつながる体験に出来る様に、空間を暗めにし光に導かれながら点在する庭をたどり、奥にあるバーに向かう様にデザインされています。

時代の対比でもなく、再現でもない、建物自体がもつ特徴の延長にある表現の中にスターバックスが存在するように工夫されたそうです。


デザインの工夫



エントランスから見える店内。
バーを二つに分け、光に導かれながら奥の庭へ行くともう一つのバーがあります。
スターバックスと文化が合わさった体験を出来る様に。


2階にある座敷席
京都を感じてもらう為に、座布団は西陣織の丹後地方で織られた生地を使用し、清水寺では水が有名なのでコーヒーと水をテーマにした掛け軸を井上純氏が手掛けました。


一階の中庭横に位置する客室。

改修の痕跡が残った壁面に和紙で押し当ててスターバックスのシンボルであるサイレンを描いています。

建物の歴史とスターバックスの歴史を混ぜたデザインになっています。


これからもスターバックスの魅力を発信し続けていきます!



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