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ハンドメイドのこと ver.2

はじめに羊を作り始めてから10年が経とうとしていたのでもちろん流行りは変わっているし、自分が作りたいものも変わっている。まずは作りたいものを羊モチーフで作ってみることにした。シンプルで、大人の女性でも身につけやすいデザインに。ディスプレイも当時はダンボールだったところを売れている作家さんを研究して高さも取り入れたアンティーク調に変えてみた。ある程度作品数が確保できたので、その年の6月下旬「mee mee farm」は晴れて再デビューを果たした。

今でこそメイン商品のメモスタンドも
初期はコロンとしたフォルムだった
自宅でシュミレーションしたりして。
晴れて再デビュー

久しぶりの販売は他の作家さんと情報共有ができたりとても楽しいものだった。というよりも新潟の人柄がいいのだと思う、基本的に優しい。移住してから夫氏以外の人と会話をする機会が少なかったので久しぶりの感覚で心地よかった。のちに私の羊を愛し続けてくれる人にもこの初回で出会った。

2回目の出店

2回目の出店は新潟市の商業施設内での出店。コロナ禍もあり施設全体の客足が少なく考える時間が多かったから改めて自分のハンドメイドについて考えてみることにした。
作りたいものを作っているはずなのにイマイチしっくりこない。思うような表現ができてない。羊だけの作品を作っていたから当然聞かれる「なんで羊なんですか?」
何故なのか。学生当時の自分がなぜ羊を出したのか思い出せなかった。だから「今」自分が羊を作っている理由を考えることにした。

そこで分かったのが私は羊を通して「個性」を作っているということ。私は夫氏と出会ってこの日まで私という「個」を愛してもらって、ようやっと自分を好きになって来た。10年かかったけどね!
そこから本来の"表現"ができるようになるのではないか、と。それをそのまま表現したいんだ、と。この時に生まれた名前が「てまえの羊」だった。

自分の個性に気づくてまえの羊。自分らしさを表現するてまえの羊。愛されるてまえの羊。この羊を愛してくれる人を探そう。愛する側も愛される側もハッピー。

こうして「てまえの羊」が誕生したのでした。

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