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カール・ロジャーズ

こんばんは。kohです。
先のnoteの約束通りに、ついに本書

を読み終えることが
できました。✌️✌️✌️

こんなに暑い。400p以上

本書は心理療法家カール・ロジャーズの生涯を追いながら主にロジャーズ50代の頃(波に乗っていた当時)のロジャーズの考え方、弟子のジェンドリンの継承などを大まかに述べられた一冊です。

ロジャーズは心で芯に思っていることを
他の人(主にカウンセラー)に傾聴してもらうと、そのクライエント(依頼者)は成長できる。という概念を普遍的なものに昇華した
第一人者です。

そこには、受容、共感、一致という
カウンセラーの理想の態度を提唱しました。
そこで必要なのが傾聴という技術です。

しかし、ここで一つの問題が生じます。
それは、ロジャーズの唱えた三要素(受容、共感、一致)を持ってしてもカウンセリングが効かない(関心を持たない)
クライエントもいたからなのです。

それは、なんとロジャーズの愛弟子の論文でも批判されたくらいでした。

そこで、その問題を継承して
考えたのが弟子のジェンドリンです。
彼は、(元は哲学の学生)カウンセリングの効果が期待できなかった対象者の言葉のやりとりを研究しました。
そうすると、当たり前ですが
対象者の言葉に深みがないことに
気づいたのです。
単なる思いつきだけを述べるクライエント。
怒りのキーワードのみをあげつらうクライエント。
どちらも心の芯に当てはまる深みのある言葉が抜けていることに気づいたのです。

そこでジェンドリンは
クライエントに一旦考えることをやめさせます。思考が止まって、クライエントの空いたスペースに沸いた考えこそが真に心の芯であると考えました。

それが、現代に残るフォーカシングの技法の
始まりなのです。(フォーカシング;自分の本当の考えている気持ち(フェルトセンス)に気付く心理技法)

「静かなる革命」(第7章p344)

ロジャーズの編み出した考え
「自分の本当の気持ち(experiencing;経験するの進行形)を他者に聞いてもらえると成長できる」という考えは教育や性問題、政治問題などに波及してゆきました。
それを「静かなる革命」と言います。

例えば「教育」では
教師とは「教えることではない」と教職員たちの前で講演して大論争になりました。(今でいう大炎上です)

教師は教える立場から「ファシリテーター」
(生徒たちの内なるものを考える立場)と
いう立場に変革するように言ったのです。
それによって、生徒が自分の心の芯を
感じ取り自主的に学習に向かうようになれるのです。

なにやらこの文章では
詳しく述べきれません。
単なる専門用語の継ぎ足しとしか
考えられません😭。

しかし、この文章を読んでくださった方が
なにかしら心に響き
内なる言葉を発していけるように
なる勇気を沸いていただけたら幸いです。

諸富先生、言葉足らずで
御著書の感想を無理やり書いてしまい
申し訳ありません。

ジェンドリン氏が先生に仰った
「新しい言葉で表現する」を
実行したいのですが未だ力足らずです。

著書は400p以上ですが
カウセラーやセラピストのような方が
読んでくださると本書の全ページで
充実した学びができることと私は思います。

Amazonレビューに書く力もなく
noteで失礼して終わりにしたいと思います。
ありがとうございました。

おわり

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