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障害のある人が通う施設での「生涯学習講座」【私が大切にしている考え方編】

お会いできて光栄です
けんです
障害のある人が通う、生活介護事業所で働いています

今回は障害がある人が通う施設での「生涯学習講座」について
そのなかでも、【私が大切にしている考え方編】と題して

・心がけていること
・工夫している受け答え

などを書いていこうと思います

自分自身、この方法が絶対の正解だとは思っていませんが、考えを整理する意味で書いています


私が施設内で生涯学習講座を担当している、という話はこちらをご覧ください

1、大切にしているのは「【正解】ではなく【答え】にたどり着くこと」

私の講座に参加してくれている利用者さんの中には、間違うことを極端に嫌ったり、わからないことを悟られたくないと感じてしまう人が何人かいます

その考えそのものは否定しません
ご本人が培ってきた「生きる力」と呼べるものかもしれないからです

ですが、私は思います
「間違い」はいけないことですか?
「わからない」ではダメですか?

私は参加してくれている人に、何かを考えてもらう時
「【正解】ではなく【答え】にたどり着いてほしいです」
と声をかけています

あなたがたどり着いた答えは、
正解という結果になるかもしれないし、
正解ではないという結果になるかもしれない

というだけのことで
答えにたどり着いたという事が何より尊いと思うからです

もちろん「わからない」も立派な答えです
たくさん考えて「わからない」にたどり着けたわけですから


2、「間違いです」と言わない工夫と配慮

さて、ここからは実際に講座をしている時、私が意識している
「発言があった時の受け答え」を書いていきます

クイズ形式での質問にしても、フリーワードでの質問にしても
答えには正誤が伴うことが多いです

ここで私が意識しているのは
「間違いです」という言葉を使わない
ということです

決して、相手の答えすべてを正解と言ってしまうのではなく

「なるほど、そうきましたか」
「惜しい!」
「その考え方もアリです」

この辺の言葉を多用しています
もっともっとたくさんの言葉を使いこなせるよう、現在進行形で改善中です

なぜこういう受け答えをするかというと

答えがたまたま正解ではない結果だっただけで、答えること自体は間違っていない

という意識を持ってもらいたいからです

今までたくさんの失敗をやらかしてきた私だから
「間違ってしまった時のくやしさ」や
「間違ったらどうしよう」というプレッシャーを
誰よりも経験してきたつもりです

「私の講座でなにか答えたい」
「自分の意見を話してみたい」
そんないい雰囲気で満たされた時間を作りたいと思っています

3、シナリオや着地点は用意しない

これは人によると思いますが、私は講座のシナリオは用意していません
また、「この話題はこうまとめよう」という着地点は仮に用意していたとしても、そこに行きつくかどうかは意識しないようにしています

「まとめなければならない」と考えてしまうと、自分の思っていたものと違う考えに対して否定的な感情が生まれやすくなります

「自分が考えていた内容」よりも面白くなりそう
「思っていた流れ」と違う感じになってきた

こう感じたときは、無理に最初の流れに引き戻そうとせず
面白く学べそうな方向へ舵を切ります

その結果「何について考えていたのかわからなくなった」としても、
それが今日の成果、つまり
私も含めた講座参加者全員でたどりついた答え
というわけです


その代わりといっては何ですが、教材の準備は念入りに行います

今までやってきたネタなどはジャンル別にまとめてみようと思いますので、気長に待っていてくれると嬉しいです

何か…今日ものすごく真面目でした…


それでは今日はこの辺で

ありがとうございました
また会う日まで

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