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感情のベクトルは重力とともに。

ものに働く重力が下向きであるように、考え方も下向きで考えるほうが楽なのかもしれない。

少なくとも、私はそうだ。

気づけば海に浮かんでいる時には見えた太陽の光は、自然に任せて下のほうに沈んでいくほど、見えなくなる。
下に沈めば沈むほど、辺りの静かで真っ暗な世界観に慣れ、孤独が心地よくなっていく。

だが、永遠に下に沈むことはできない。
いつの日か、底に辿り着く。

すると、もうこれ以上、下に沈むことができないことに虚しさを感じ、同じ場所に停滞することに抵抗感を抱き始める。
流れるがまま、下に落ちていくことに心地よさを感じていたのだから。

そうなると、何だか地上に戻ろうと、逆ベクトルの力が働く。
底までいくと、今までは難しく感じていた上向きの行動が簡単に思えてくるのだ。

底まで辿り着いてから、また再び太陽の光を感じ始めた時、それは沈む前に見ていた太陽とは違って見えるだろう。

同じものなのに、違って見える。
そう感じた時、自分の中で変化が起きたことを示すのだろう。

底まで辿り着いてから、地上に戻ったとき、それは元の場所に戻ったのではなく、新たなスタート地点に立ったということだ。

追記:人生、なんだかんだ浮き沈みがあり、その過程を楽しめるようになりたいが、一旦、沈むほうにスイッチが入るとなかなか抜け出せないものだ。でも、そんなとき、無理してスイッチを切り替えようとしなくてもいいんだなと。人生、速度だけで、決まるわけでないのだから。

最後まで、お読みいただきありがとうございます☺️

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