子どもの成長記録。もう、ただただかわいいだけの坊やじゃないよね。
良くも悪くも、何が起こるかわからないから毎日飽きない。
平凡な人生を歩んでいたと思っていたけど、平凡の中にもいろんな事件が発生する。
昨年はバタバタと家電が寿命を迎えた。
入居のタイミングで買ったものが揃って力尽きるので、まあそんなものかと思う。
洗濯機は、気づくと乾燥に永遠に時間をかけちゃっていたので買い替えた。冷蔵庫は、冷凍庫がじわじわと水浸しになっていて買い替えた。息子の塾のお弁当を作らなければならないタイミングの直前に壊れたので焦ったが、ヨドバシカメラには助けられた。
最近は手入れしても綺麗になりきらず異臭すら放ち始めた掃除機を買い替えた。
そして、なんと今日はうちに新しいテレビがやってくる。
いっとき、リモコンがききにくかったりしていて、10年近くたつのでそろそろかなと思っていたのだがなんと、おととい息子(長男)に破壊されてしまったのだ。
またもヨドバシカメラに助けられた。ありがとうございます。
家電って、そんな急に買うものじゃないよね…店舗で色々吟味して買うものだよね…と思いながらネットで即注文という荒技を繰り広げる我が家。家電マニアの夫が大車輪の活躍を見せている。
ちなみに、私はテレビ破壊の現場を見ていた。
なぜなら、テレビ画面を見ながら息子と桃鉄で遊んでいたからだ。
サイコロの出目が悪くて、息子はキレた。
「ああ!んもう!!」叫ぶと同時に持っていたリモコンを画面に叩きつけたのだ!
その瞬間!!!
ピキピキ、という音さえはしなかったが画面に亀裂が走った。液晶が壊れたのだ。叩いた場所を中心に画面が黒くなり、下半分がほぼ見えない。縦向きに黒い線が走っている。たまに、じんわり画面全体がぽわーん、と白くなる。
こりゃだめだ。
テレビ買い替え決定だ。
あまりに素早く壊れてしまったものだから驚きとともに、テレビくんには申し訳ないけど、息子のひょうきんな一撃の姿に笑いが込み上げてしまった。テレビから音は聞こえていて上部が微妙に見えるのがいじらしい。
息子は怪しい挙動のテレビに恐怖して、私の陰に隠れた。
私は夫を呼び、テレビの訃報を伝えるとともに、息子のテレビ破壊の瞬間を気張ってレポートした。
ああんもう!バシッ!
この一瞬のシーンを何度も再現しては、自分の演技に更なる笑いに飲み込まれる。息子は決まり悪そうに縮こまっている。パパに怒られると思ってすなおに「ごめんなさい」と謝っている。
忘れもしない。
以前リモコンがきかなくて夫は怒り狂って何度もテレビ画面を叩いていたことを。
結局リモコンを買い替えたら直ったからテレビ画面としてはとばっちりを受けただけだ。液晶はダメージを蓄積していたのではないだろうか?息子のリモコンでの打撃が致命傷とはいえ、夫にも非がある気がする。まあ、単に寿命な気もするが。
そんなことを忘れてか、夫は私に「息子の破壊行為を止めてよー」などという。私はまた「ああんもう!バシッ」のくだりを演技して笑い転げてしまった。ワンピースの主人公のように腕が瞬時にゴムのように伸びない限り止められない。
今のテレビとはお別れだ。
私の嫁入り道具だった。
息子の小さな小さな手垢を幾度となく拭いた。
初めての伝い歩きはテレビ台だったから、テレビに向かって動画を撮った。
あつまれ!どうぶつの森の図鑑コンプリートを目指して画面に向かって一喜一憂、一致団結した。
今では下の子はテレビから音がすると飛んでくる。
おかあさんといっしょの体操を見ながら踊っている。
夫と2人の生活の門出を祝ってくれたテレビは、2人の子どもたちの誕生と成長の記録にいつもいた。
ありがとうテレビくん。
ところで、テレビを破壊した張本人のはずの息子がおばさんにキッズケータイからメッセージを送っていた。「テレビこわれた」
おばさんが「どうして?」とメッセージを送ってくれている。
夫が別途、破壊事件を報告していたからおばさんは息子が壊したことを知っていたのだ。
息子のおばさんへの返事を見て夫が悶絶していた。
「わかっていない」
なんでやねん!!!
わかってないわけあるかい!!!
また私は「ああんもう!バシッ」を再現しそうになる。わかっていない、って、調査中みたいなことか?母はきみが壊した瞬間見てたよ…
息子は不思議ちゃんである。
もう、ただかわいいだけの坊やじゃないんだね。
大好きだよ。
これからも、たくさん、笑わせてね。
しかし家電は大事にしようね。
息子の成長の記念に壊れたテレビ画面の写真をしばらくスマホの待ち受けにしようか。
今日の記事の見出し画像は、壊れたテレビの画面です。
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