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仕事と家庭の両立。無理かもと悩んだ時に。お金も時間もかからない、考え方を見直すという方策。

少子化対策で政府が女性の仕事と家庭の両立支援を強化するという。

女性だけが両立の課題を突きつけられることへの疑問は横に置くとして。

そもそも両立どころではない。
両立とは2本のバランスをとること。
実際はもっとある。

仕事、家事、育児、自己開発、パートナーシップ、地域社会、親。
いくつ体があっても足りないくらい、一日24時間では足りないくらい、やらなければならないことがある。

ジャグリングに例える人がいる。
さまざまな球を落とさないようにぽんぽんと手から手に飛ばしていく。
球は同じ大きさ、重さ、質感ではないらしい。
家庭という球はとてもデリケートだそう。
だから雑に扱えない。

どれも中途半端でうまくいってないと思う時。
もう無理だなと思う時。
どれか球を下ろそうか、と思う。
でも喪失感が怖かったり、自信を失ってしまうようなら、下さない方法を考えてみてもよいかもしれない。

ではどうしたらいい?

よく、ハードルを下げてみようという話も聞く。
家事は手抜き
仕事は現状維持
おしゃれは後回し

納得していればもちろんそれでよい。
けれど心のどこかで「私は手抜きしている、妥協している、ちゃんとできていない」そう思うならハードルを下げるという考えでは苦しくなってしまう。

どうしたものか。

同じことをしていても考え方ひとつで心持ちはだいぶ変わってくる。

例えば。
家庭に多くの時間が取られてしまう状況。

家庭の負担は納得がいくものか?
イェスならめでたしめでたし。
負担を減らしたいなら方法はないか?
子どもにも参加してもらう?
夫の食事は食べて帰ってきてもらう?

仕事の内容は納得がいくものか?
イェスならめでたしめでたし。
仕事内容に不満があるならなぜか?
どうしたら、より、納得がいくか?
転職や異動や副業を考えたいか?

自分のことは大事にできているか?
イェスならめでたしめでたし。
そうでないなら、何をしたい?
整体に行きたい?読書時間がほしい?

それぞれへの向き合い方を自分起点にみてみる。

これで心地よいと思える距離、受け入れられる距離に、物事を配置していく。


アレ、ソレができてる、できてないで判断するとつい自分以外の物差しに身を委ねてしまう。
あの人はもっとできてる、といったように。

自分がやりたい、あるいは出来ると思う程度にできてるか?で判断すると、その物差しは自分の中にある。
それがいいしそれでいいと思った。

小さな球はヒョイと投げられるけど
勝手に動く球はジャグリングには不向きだ。
重い球がいくつもあるならひとつかふたつ、後回しにすればいい。
球を減らす、小さくする。
自分で決めていいものだ。


他人からの評価は付き物だから気にはなる。
けれどそれは自分そのものへの評価ではなくて、自分がやったさまざまな事柄の評価に過ぎない。

自分の価値は自分にしか決められない。

ジャグリングをしてる私でなく、球の動きに対する評価。ならばそこまで気を病まなくていい。

大事にして気にかけてるものならまだしも、距離を取ったものについて、遠くの誰かに何か言われてももはや気にする意味も薄い。

便利な時代。家電やサービスもどんどん活用したい。けれどその前に。

自分がどうしたいか、したいように出来ているかをまず問いかけてみたらどうだろうか。

そして会社や家族にマルをもらうのではなく、他でもない自分が自分にマルをつけてあげるシステムに切り替えたらどうだろうか。

他人の評価に自分をあてはめたらまじめなあなたは「もっとがんばらなきゃ」になってしまうから。

もう充分頑張っているのを忘れないようにしよう。

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