見出し画像

頑固で変わらないと思っていた70歳の父も進化していてちょっと泣けた

唐突ですが、みなさんのお父さまはどんな方ですか?

noteで父親に関する記事見かけるとつい読んでしまいます。
私は顔も性質も母より父に似ています。
だから未来の自分を見てる気がしてしまうのです。

父はB型魚座。独自の世界があり頑固(信念がある?)です。社交性はなく地味です。

母親はおしゃべりや美味しいものが大好き。
母はよく、父と出かけても楽しくないと言っていました(でも、相性はよいと言っていました。その感覚はよくわかりません)。

映画館のシニア割が使えるようになると、夫婦で映画を観に行くと聞いて驚いた覚えがあります。父は地味で質素に暮らすので芸術鑑賞は好きではなかったのです。

父と母が真っ向対立するのは、父の頑固なところと母の怒りの蓄積がぶつかり合う時です。
例えば。

父は炊飯器でもお米すら炊けませんでした。
お茶も入れられませんでした。
母はよく、具合が悪くてもご飯を作らされたと怨みを垂れ流していました。
しかし、父はリタイヤしてから食事を作るようです。

また、母はおせち料理を毎年手作りしていました。
母は、本当は買って済ませたかったのです。
毎年3日かけておせち料理を作りずっと「私は正月でもカップラーメンでいいのに」と愚痴っていました。
そんなに苦労しているのは父がおせち料理を買うのに反対し続けているからです。
おせち問題は根深く、正月の帰省はいつも憂鬱でした。

最近、思い立って母の好物のカニを送りました。北陸にカニを食べに行きたいといつも言っていたし、コロナで行けていないだろうし、何よりお正月に台所に立つ母の気持ちを少しでも軽くしたいと思ったのです。

「もっと早くから、カニとか、すき焼きの肉を送ればよかったね。お正月の料理大変だもんね」と謝ると、思いがけない返答が。

「今年はおせち買ったんだ♪」

へー。ついに父は変わったようです。

ちょっと泣きそうになりました。

大袈裟かもしれませんが40年の拘りを捨てたのです。
手作りおせちより気をとられる心配事でもあるのかもしれません。
母に対して、言い分を聞く代わりに何か他のことで通したい要望があるのかもしれません。

コロナで会えないうちに変わっていく父と母。

私も家族とともに変わっていっています。
今私が子どもたちとの日々を愛しく思い懸命に生きているように、父と母も私と弟との日々を必死でそして母曰く"夢中で"生きていました。

もう私はその巣から巣立っちゃったんだな。
そんなことずーっと前からわかっていたのに今更切なくなりました。

それともう一つ。
母の手作りおせちを食べることがもうないのかもしれない。

やっぱり泣きそうです。


月曜日。良い一日になりますように。

この記事が参加している募集

#これからの家族のかたち

11,324件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?