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今年のふり返り。「あしたがこなければいいのに」と「あしたがきてほしい!」で揺れる親子の話。

去年の年末は大変だった。
1歳の弟が保育園デビューして感染症をいろいろやって、年長さんの息子が体調を崩し入院して。

その後訪れる春は、人生で最も過酷な季節だった。

小1の壁に息子の入院、転校…
おまけに私は、仕事で上司が辞めていたので日常は毎日が気の抜けないデスロード…
「早くトンネルを抜けたい!明日が来てほしい!」と私は願っていた。

小1の壁についてはいくつか記事を書いたのだが、我が家のそれは世間のものとだいぶ違う。
世間に向けて書かれた「小1の壁」の読み物は、子どもが健康で、発達障害など心配がなく、友達付き合いもほっておけばまあ大丈夫、なご家庭を前提としていると思う。

春は心身ともに衰弱しつつ、夏休みは体当たりで乗り切った。

私は、在宅勤務と裁量労働制を最大限に駆使し(悪用し)、夏休みから秋へ、秋から冬へと、大雨や吹雪のような状況を家族でくぐり抜けてきた。別に乗り切った、訳ではない。
相変わらず、小1息子は、難しい局面で我を忘れ怒り出すし、学校での個人面談は冷静に聞くとガックリくる内容だ。

しかし、子どもたちは2人とも元気に過ごしている。

弟はちょうど2歳。
上の子の2歳の頃を振り返るともうかわいくて仕方ない。

大変なこともあったはずだが完全に忘れている。

弟の保育園デビューから一年近く経ち、やっと、兄弟とも痰切りも咳止めもアレルギー薬も何にも要らなくなった10月。

生活を楽しむ余裕もわずかに増えてきた。

何にせよ、子どもたちと、笑い合う瞬間は最高だ。

夜の過酷なオペレーションを終えて寝顔を見ているときは穏やかになれる。

今なら、明日が来なければ良いのに、と思う。

子どもは巣立ってしまう。
去られるために、私は存在している。
自分も親も年老いる。

時間が経つのは怖い。

小1息子はおかげさまで毎日学校へ行っている。
かつては身体ごと重そうに学校へ入って行ったが今はぴょこぴょこと玄関口に消えていく。
帰宅して泣きごとを言うこともなくなった。

マリオのゲームがしたくて(たぶん)

「はやくあしたがきてほしい」 

と言う息子。

前は、日曜の夜に「あすがこなければいいのに」と言い平日は「早くやすみになってほしい」と言っていたから、何かが彼の中で変わったんだろう。

悪いけど、ママは明日が来なければいいのにと思う。

苦労もあるけど、子どもの成長は楽しいし、子育てが楽になっていつでも好きな時にスタバに行きたいと思う。それなのに、子どもと一緒にいられなくなる未来が近づいてくるのが寂しいと思う気持ちを止められない。

そんな、電球が新品に交換されて立ち現れた自分の老け顔にびびった、冬の日の記録。

#今年のふり返り

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