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仮説を持てないと他律する

皆さんこんにちは、しまさです。

私も社会人2年目となり後輩の相手をする機会も増えてきたのですが、そこでされる質問の仕方に少し違和感をおぼえます。それは、こちら側が1から全てを説明しないといけないような、直接的に答えを求める質問です。

つまりは、仮説のない質問です。仮説とは仮ではありますが、自分なりに考えた答えでもあります。そのため、仮説がないと、何も考えていないのではとなり、指示待ちの他律思考なのかなとやや感じてしまいます。

そこで今回は、自律おける仮説を持つことの重要性を考えたので、お話ししていきます。


①他律とは

他律とは、自分の意志とは関係なく、他人や企業からの命令・強制に基づいて行動することです。自律とは反対の意味になります。

他律とは

他律について調べるとこのように出てきました。自律の対義語なので、自分の考えではなく、他者が考えたことに従って行動します。

人の指示に従って行動することは必ずしも悪いことではありません。それにより組織の秩序が保たれることもありますから。たとえ自律していても、ルールや約束事を守らない自分勝手な人は信頼もされませんよね。

しかし、自律思考が出来なくて他律思考になっている場合は違います。自分の意志や考えがないから他人の考えに従っている状態は、自律した人生を生きていると果たして言えるでしょうか?

そして、自分の意志や考えというのは一種の仮説です。何故なら、それらを持つことによって、自分がどうなっていけるのか、また相手はどう感じるのかを考えて行動するからです。自分の頭で未来を想像するのですから、それはもう仮説ですよね。

そのため、仮説を持てる人は他律せず、自律出来るのではないかと私は考えます。

ルールや規則は仮説により作られる

普段何気なく従っているルールや規則も、それらが初めて作られた時は仮説にすぎません。こういうルールを作ったら、こういう人が増えるのではないか、こういう統治ができるのではないか、といった形です。

例えば、法律はどうでしょう。罰金や懲役といった刑罰があることで、その行為をすることをためらう人は多いのではないでしょうか?
つまり、法律は国が統治しやすい国民が増えるのではないかという仮説によって生まれたということです。

ルールや規則が作られることによって行動が制限されるので、もはや当たり前かもしれません。しかし、それらが作られる時はあくまで仮説だったという話であり、実際に行動が制限されたのは結果論です。

ルールや規則を作るのは、組織のトップの人達です。そして、多くの場合その方たちは自分なりの考えを持った自律した人達だと思います。また、それに従う人達は他者が作ったルールなので他律になります。

このことからも、仮説を持つことが自律の一要素であると言えると思います。

②2つの質問の仕方

質問の仕方にはオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの2つに分類されるのはご存じでしょうか?私は前者は仮説を持っていないが、後者は持っている質問だと考えています。

オープンクエスチョン

オープンクエスチョンとは、回答者の回答範囲に制限を持たせず、自由に答えてもらうために行う質問のことを指します。

オープンクエスチョン

簡単に言うとオープンクエスチョンは「Yes/No」で答えられない質問です。5W1Hのような、「なぜ?」や「どうやって?」と言った形で聞きます。

回答の範囲に制限はないので聞かれた相手は自由に答えることが出来ます。しかし、その質問には仮説はないため、相手がどこまで分かっているのか分からず、何から答えていいか分からなくなることもあるかもしれません。

以前、共感している人は「なんで?」と聞かないという記事を書きました。

私と同じように、オープンクエスチョンが多すぎると、相手が話をきちんと分かって聞いているのかと不安を感じる人もいるかもしれません。また、相手依存で自律した質問とも言えません。

そこで、活躍するのがクローズドクエスチョンです。

クローズドクエスチョン

クローズドクエスチョンとは、回答者が自由に回答できるオープンクエスチョンに対して、「Yes/No」という形での回答を求める質問方法です。

クローズドクエスチョン

クローズドクエスチョンは「Yes/No」という形で答えられる質問です。つまりは、何かしらの仮説を持って質問していることになります。

例えば、提案はクローズドクエスチョンになります。何か指示をされた時に、「どうやればいいですか?」と質問するのではなく、「このようにやればよいですか?」と提案する形で質問するのがクローズドクエスチョンです。

提案は自分なりの考えがあるので仮説です。そして、自律していなければ出来ないものでもあります。指示待ち人間の他律思考では、提案をするのは難しいですよね。

仮説を持って質問することで、相手は「Yes/No」で答えられますし、相手の負担を減らすことにもつながります。

そんなクローズドクエスチョンができるのは、仮説を持てる自律している人間なのではないでしょうか?

まとめ

仮説が持てる人でなければルールや規則を作ることは難しいですし、相手の負担を減らせる質問もできません。そのため、仮説を持てる人は他律ではなく、自律した人間であると考えます。

個人的にはMBTIのSN軸で、N型は仮説を持てるが、S型はもてない人が多いのかなと感じます。あるいは、仮説は持っていても、それを基に行動できないのかなと。

SN軸のコミュニケーションギャップはかなり大きいと感じているので、その辺の知識も業務に生かして、後輩も育成していきたいところです。

以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました。

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