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人間関係その他

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人の悩みのほとんどは人間関係に発端する。起こりやすいシチュエーションごとに私という人間を軸にしてどう解釈して乗り切るかの記録です。詩的或いは小説風な書き方を目指してます。
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記事一覧

フグオの本懐

国慶節のお休みを目前に本日調整出勤でして、日曜日に起き出してきてニュースを見ようと思ってテレビをつけると、半透明なボディに白い斑点が浮き、必死に鰭を動かしている魚が映る。 「?」 彼は奄美何ちゃらフグだった。 本日、日曜日じゃないですか。休日出勤の人以外はまだ寝ている時間帯。ニュースはやっていなくって、フグが海底にサークルを作っていた。朝ごはんを食べながら、フグのオスが、サークルを作っている様子を眺める。それは、まぁ、家なんだろうけど、オープンカーみたいな家である。つま

傾聴について思ふ

(記事リンクさせていただいております。<(_ _)>問題あれば編集しますので、コメントくださいませ) 昨日、他のnoterの方の記事を読んでまして、傾聴 という話題が出てきまして、傾聴という言葉も知ってたし、なんとなくそれがなんなのか理解しておりました。しかし、記事を読ませてもらいそこに 傾聴とは同調しなくていいけれど、否定しない・ジャッジしない・決めつけない と書かれているのを読んだ時に、 そうか! スコーンと雷落ちたみたいに そうだな! と思い、脳みそカタカタと

北斎の絵に惹かれるということ

自分はもともとはどちらかといえば西洋画の好きな人間でした。ただ、日本を離れて暮らしたことがきっかけになったようにも思っているのですが、日本欠乏状態というか、ゆるーい万年ホームシックにかかり、とある日一時帰国中になんのことはない実家のある東北の寒村を車で通り抜けていた時のことです。何を思ったか庭先の柿の木に一個だけ柿が残っている家があった。 その場面があまりに衝撃的でした。 私は子供の頃から、東北の冬が嫌いでした。ものすごく寂しい情景に死にたくなるからです。もちろん死んでお

短編小説:子供を産んで_2024.09.05

こちらも私小説風に仕上げてみようかと思います。汪海妹 子供を産もうとか絶対産まないとか考えたことはない。結婚しようとか絶対しないとかも考えたことはない。ただ、自分はきっと一人で生きていけばどこかでのたれ死ぬだろうと知っていただけだ。わたしと結婚したいというかしてもいいというか、そういう人がいたので両方の親に紹介して結婚した。 そして、子供が生まれた。 わたしは目的を持って子供を産んだわけではない。ただ、そうなった、くらいの気持ちで産んだにすぎない。ただ、正直にいうと出産

神様とは

高尚なタイトルで始まったが、今日はただの笑い話である。 日系企業が現在の深圳に対する要望を深圳市政府の方々に対面で述べて交流をするというイベントがあり、末席に座り資料をもらってこいと言われて出かけた。先週の木曜のことである。場所は福田で何ちゃらビル。 そこで、今やレトロと化した地下鉄1号線に乗る。せっかくだから久々に福田の地下街で飯でも食うかと降りて、おったまげた。 コロナのせいかもしれない。コロナのせいかもしれない。 地下街がめっちゃ寂れてた。場末の、という枕詞が似

短編小説:琴線_2024.09.03

私小説風の文章であり、残念ながら愉快な内容ではございませんが、私にとっては書く必要のあるものでして。最近あげている短編小説とはちょっと趣が異なりますので、よくわからないと思った方はそこでこの内容はスキップいただけたらと思います。 汪海妹 恥の多い生涯を送ってきました という冒頭で始まる太宰治の人間失格だが、あれをわたしは何回読んだのだろう?よく覚えていない。おそらく1回か、読んだとしても数回のはずで、それなのに冒頭を覚えていたことにはたと気がついた。 それはもしかしたらこ

役者について思ふ

現在日本在住の姉とオンライン飲みをしようとウェイシンを繋いで、彼女は麦焼酎の水割り、私はビールで乾杯した。特にトピックがあったわけではなくダラダラとおしゃべりしていた中で、某ドラマが前に比べてつまらないという話をしたのです。 「お父さんとお母さんが生きている時の方が良かった」 「うん」 「旦那さんもあの死んでしまった前の旦那さんの方が味があった」 「んだ」 (なんのドラマについて言っているかはご想像にお任せします) からの 「そういえば今日、とあるドラマを一気見したけど

既婚者の男女のリアル

数年前のことだ。深圳で日本人の異業種交流会のようなものがあって打ち上げがあった。気持ちよく酔っ払い、 「二次会行きましょうよー」 ポンと隣にいた人の肩をつい叩いてしまった。その瞬間手を跳ね返され、しかも相手はざっと私から一歩跳びはなれた。 脱兎! 脱兎ってこういうことかもしれないと、先にまず思った。その後、遅れて衝撃を受けた。 なんと! これがもし、ポンと肩を叩いてしまったのが男で、叩かれたのが若い女の子ならまだわかる。しかし、私は女だし、叩かれたのだってアオハル

こんなAIいたらいいなの件

会社についてやれやれとカバンから充電器を取り出そうとした。あいぽんとあいぱとイヤホンを充電するためである。 「ん?」 まんまと忘れてきた。充電が必要なのは電子機器の方ではなくて、私かもしれない。ちょっと話は変わるが、先々月、長く大切に使ってきた相棒とお別れしました。あいぽんです。デジタル時代の片隅でアナログに生きるシーラカンスのような人間でございます。本当はものは長く大事にしたい。しかし、いかんせん電子機器は寿命が短い。生物によって寿命が違うのと同等に、電子機器は人間ほど

AI生成画像?

毎日、地下鉄で通っております。駅構内にそこかしこと貼られているとあるポスターが最近気になっている。深圳の某歓楽地の夏のイベントのポスターで、欧米系の美人とイケメンと美少女と美少年がにこやかに笑うポスターなのだが、これ、AI生成画像だよな……、と思って。 それから、毎日通るものだから、毎日見て、 これ、AI生成画像だよな……、と毎回思ってるわけ。 AI生成画像の使用についての法律まわりって、中国でどうなってるんだろ? 1秒、考えて、どうでもいいやと思った。私と関係ないし。

アメリカについて思ふ

ネイルをしに行った。お前の爪はほんとに薄いなと散々言われた挙句、例によって例の如く弱くて割れちゃった爪に偽物の爪、プラスチックね、を継ぎ足し、その後、爪の際や指と爪の間をゴリゴリ責められる。 その時、必ず、確か中世の拷問にこういう系のあったよなと思い出す。 爪を剥がすとか、爪と指の間に、 きえええええい! 「何をそんなに怖がってるの?」 「えっと……」 生まれつき、想像力というか妄想力が半端ないので、ネイル屋に行くと必ず拷問の白昼夢を見るのである。やれやれ。 その帰りだ

お笑いと自分

内弁慶という言葉がある。幼稚園から小学生の頃、私は外ではおとなしく家ではそれなりにアグレッシブな人間だった。 ハウスほにゃらら劇場に代表されるアニメも好きだったが、わりと時代劇も熱心に見る渋い子供だった。そして、家族の前で、何を思ったか 「越後屋も悪よのう」 「お代官様にはかないませんて」 ほんの出来心で一人芝居をしたら、ものすごいウケてしまい、アンコールに次ぐアンコールを頼まれ、辟易した。しかし、学校ではこんな一面は片鱗も見せなかった。おとなしい人でした。 なんでそ

最近、この人に嘘をつかれてるかもと思った瞬間

あれは何の話をしていた時だろう?疲れた、疲れたとでも言っていた時だったろうか? 「そんな疲れた疲れたいうのはやめな。まだ若いんだから」 「何が若いんだよ」 それで、自分の年齢を教えたのです。 「え?うそ?見えない」 そして、相手は実年齢より10歳ほど若く見えると言いました。いや、それほどでもと寝っ転がりながら テヘヘと 照れていたその次の瞬間 いや、嘘をつかれているかも と、突然思った!寝っ転がりながらである。 一体、どういう状況なの?って話ですが、もう長年通っ

ドラゴンイヤー、万歳!

昨日息子の学校の運動会が深圳湾体育中心であり、お弁当を用意し、場所取りのために土曜だというのに朝7時にタクシーに乗り、家族とは別働隊で先乗りしました。優秀なる場所取り人たちである他の何人かのお父さんたちと(知人ではない)しばらくドヤ顔で列の先頭に並んだ後で、ふと思う。 フツー、運動会の日のお母さんってお弁当作らねばならないから朝、般若みたいになるじゃないですか。運動会会場先のり大作戦はお父さんの出番なのでは? しかしだな、うちの旦那はあかん。なぜか? 中国人はレストランの