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セルフレジ(SFショートショート)

 あらすじ
 「私」はコンビニに行き、有人レジに寄ったのだが……。


 コンビニに寄ったら混んでいた。そのコンビニは有人のレジが1つにセルフレジが1つある。私は有人のレジに並んだ。
 たまたま私の買った商品をレジの女性が清算した後、客が途切れ、売店の女性が声をかけてきた。
「あたし今日でお払い箱なの。今後はセルフレジだけの清算になって、万引きがいたら、警備ロボットがかけつける形になるんですって。失礼しちゃうわね」
「実は私もロボットでね。私だけでリストラされた3人分の仕事を回してるんだ。我々ロボットは休みを取らなくてもいいからね」
 そう言いながら、私は売店で買った自分の関節の潤滑用のオイルをポケットに入れた。

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