休日に読んだ本の話(2024.7/25の日記)

 めちゃめちゃに晴れててめちゃめちゃに暑い。ちょっと前まで洗濯物をいかに干すかで四苦八苦していたのに、最近は一日2回洗濯機を回せるような晴れっぷりだ。晴れをもったいないと思うようになった。こんなに晴れているのに洗うものが無い。奇妙な思考回路だ。

 昨日、爆裂ウルトラギャラクシー腹痛になり、せっかくの休日を部屋で過ごすことになった。おかげで本をたくさん読めたのでよしとするか。できないや。

 読み終わった本は三冊。一冊目は、精神科医が自死について実際の出来事を例示しながら考察した本。なんとなく気になっていて、先日本屋さんで注文した。複数注文したうち、この本だけ到着が遅れていると電話があり、題名を読み上げられるたびに、センシティブな言葉をたくさん言わせてごめんなさいと思った。あと死ぬつもりじゃないよと言いたかった。

 自死を選ぶ人とそうじゃない人の違いはなんだろうかと、著者は経験やたくさんの事件、文献から述べている。自死の型も考えている。分類しているのだ。著者自身が不謹慎だと言っているし、確かにそうかもなと思いつつ、この本の意義はそうした型に当てはまることを避けて、自死をしない選択をする人を増やすことにあるのかなと考えた。半分は著者の言葉の受け売りだけど。

 二冊目は日本の作家のSF。半分くらい読んではまらないな~と思っていたけど、日を空けて続きを読んだらめちゃめちゃ面白かった。最高。
 あらすじを説明するのが難しい。ある日突然、女子高生の主人公のところへ隕石が降ってきて、姉妹である別の女子高生が宇宙の因果をいじって日付を戻したり、別の世界線と混ぜたりして様々なピンチを切り抜ける。実はその世界線も何度かいじったもので、主人公には別の記憶があって、いろんな敵が主人公が世界線を混ぜたことに怒って攻撃に来て――みたいな話。上手く説明できているか分からない。

 日常系みたいなわちゃわちゃとしても楽しいし、色々なSF小説のオマージュとしても面白い。宇宙が舞台の、壮大なギャグでバトルで恋愛で日常なSF。てんこ盛りすぎる。もし続きが出るのなら読んでみたいと思う。

 三冊目は最近好きな小説家の恋愛(?)な短編集。愛というのか、執着というのか、友情か尊敬か、色々な関係の男女の話が詰まっている。自分の周りの人と照らし合わせて考える話が多かった印象だ。

 男女の友情が成立するのか云々は、アルバイト先でも時々話題になっているのを聞く。あえて気にする必要は無いだろうというのが私の考えだったけど、周囲からどう見られるのかとか、実は気遣いがあるから成立しているとか、ちょっと考え方が変わるような話だった。そういうのを気にしないでフラットにみんなと付き合っていきたいと思っていたけど、そういうわけにはいかないのだなと思った。
 フラットな友情の関係を維持したいのは、果たして相手への愛情なのか、というのも面白い視点だと思った。なんか、そんなこと考えて人と付き合っていないけど。

 大学に行って授業を受け、友人を待って一緒に帰った。暑いねと言って別れた。

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