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働いて本を読む話(2024.3/5の日記)

 接写のチキン南蛮。今日のアルバイトの昼休憩に食べたもの。今日食べるはずだったお弁当を前日の夜に食べてしまい、どうしようも無くなったお馬鹿なので食べに行った。めちゃめちゃおいしかった。

 アルバイト先の社員さんとお酒の話で盛り上がった。体調の悪い時に飲むとアレルギーのような症状が出ることがあるらしく、前日の夜にくしゃみをしながら私がプレゼントした日本酒を飲んだことを教えてくれた。お酒を禁止されても飲みそうですね、と冗談を話した。社員さんの口調で「飲むわい!」と言ったら、「飲ませろわい!」と返ってきた。ほのぼの日常系アニメってこんな感じかなと思った。飲酒の話はしないか。

 昨日読み終わった短編集の話をします。短編というか掌編集といった長さの話がいっぱいだった。短いのは一言で終わっている。
 題名や表紙の情報だけでは普段買わないジャンルの小説だと思った。好きな人が好きと言っているから読んだ本だった。読んで良かったなと思う。日常の普段気にとめない様子が面白く書かれていたり、自分の十代を思い返すような話があったりと身近に感じるものが多かった。

 私が「普段は買わないジャンル」と思ったのは、女性について多く書かれている点だった。「女らしさ」や「女性ならではの視点」と言われるだるさが、痛快でちょっとポップに、でも力強く書かれている。普段なら読まない。このだるさを訴えるのにはあまりにもエネルギーがいると思っている。

 私は女性とくくられることや、女性でいることでしんどい思いをした記憶がほとんど無い。運がいいのか、持ち前の忘れっぽさでどうにかなっているかのどちらかだと思う。でもこの忘れっぽさや、だるさを遠く感じる感覚が、同じ女性を嫌な気分にさせることがあるのかもしれないと思った。遠回しに言っているので自分でも何が言いたいのか分からないが、もっと戦ってもいいと思ったし、戦う人たちを応援してもいいのだと思った。

 掌編の中で特別好きなのが、海外ドラマに出てくる博識なキャラクターに対する、登場人物のファンレターの話だった。自分のオタクな部分を見ているようだった。さらに私もそのキャラクターに一時期熱中していたので、共感が強くてめちゃめちゃに嬉しくなった。

 一緒にそのドラマを見ていた母親に思わずLINEした。「マニアックな本読んでるね笑」と返事が来た。マニアックなのはうちら皆(作者と私と母親)じゃん!と思った。

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