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AIの生きているを考える話(2024.2/2の日記)

 二度寝遅刻ギリギリの金曜日。いつも通り。今日が今期最後の授業だった。特に思うことは無い。

 小説を一冊読み終わった。AIが将棋をさしたり、絵を描いたりする4つの短編集。「正直ムズ~い!!!」という感想が一番に浮かんだ。ムズい。

 フィクションではあるが、実在の画家の名前が出てきたり、AIやボードゲームのリアルデータが出てきたりして、それによって世界観がより強固になっている気がした。専門書を読んでいる気分にもなれる。
 前に別の作家が『SF的な未来は現代の歪な形での風刺』と言っていたのを思い出した。ちょっと違ったらこっちの世界線もあったのかなと思う。風刺とまでは言わないが、現代を生きる私たちの新しいものを受け入れがたい態度やコンテンツをただ消費する態度の「これだから人間は…」感があった。身に覚えがありすぎる。

 どの話でもテーマになっているのは、生命って何?機械と人間の違いって何?だったと思う。こう文字にすると「人間には血が流れとるわ!」とか「AIは学習させる人間がいなきゃ成り立たんやろ!」と思う。でももしAIの描く絵の方が人間を感動させられたら?将棋をさすAIのアームが人間らしさを帯びたら?なんかもう何を言うのも野暮な気がする。分かりません、AIはこれからどうなってゆくのですか。

 AI搭載のアーム「片腕」の将棋をさす描写がすごく素敵だった。文章を読みながら駒を取って置く真似をするとかなり気持ちよかった。文字なのにしなやかで、めちゃめちゃ人間だった。パチンと駒を置く音が容易に想像できる。この小説いろんな人に読んでほしい~と思った。

 明日は久しぶりに丸一日休みなので、ちょっと夜更かしして本を読み、目覚ましをかけずに寝た。夕食のときにお酒も飲んだ。いい金曜日。

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