世界一魅力的な狐、ファウルフェローについて語らせてくれ。
ディズニーに行ってから二週間が経過したがまだ余韻が残っている。理由はただ一つ。
推しのファウルフェローとグリーティングしたからだ。
ディズニーシーで偶然会えた推しに思いを伝え、ハグしてもらい、投げキッスを貰った。
少し時間が経って改めて本当に運が良かったよな…と思いつつ今日もその時の写真や動画を見返している。
そんな調子で一日に一回はファウルフェローのことを考えているので、改めてその魅力について語りたい。
知ったきっかけ
きっかけは2019年4月。新卒で入った通販会社で認知した。
その会社はパーティーグッズやコスプレ衣装などの販売をしていたのだが、その中でルービーズ・ジャパンという会社の商品を取り扱っていた。
ルービーズ・ジャパンとはディズニーのコスチュームなどを販売している会社である。
通販会社の業務の中でピッキングという作業があった。(ざっくり説明するとネットで注文された商品を倉庫から持ってくること)
その倉庫の中でディズニーのコスチュームを目にした。
コスチュームはミッキーやミニーをはじめ、プリンセス系やピクサー作品など沢山あった。
そしてこの商品を見つけた。
最初見たとき『ピノキオにこんな可愛いキャラクター出てくるんだ…いつか観たいなー』と何となく思っていた。
映画ピノキオを初めて観る
時は経ち2020年6月。私は通販会社を一年で辞めて世界はコロナ禍に陥った。
自然と家で過ごす時間が増えた為、ディズニープラスに加入した。
私はこれまでピクサー映画は沢山観てきたが、ディズニー映画はちゃんと観たことがなかった。
せっかく加入したからこの際ディズニー映画を観ることにした。
ディズニープラスで色々観ていたとき、おすすめにピノキオが出てきた。
その時に『なんかピノキオにキツネの可愛いキャラクターがいたな…』と思い出し観ることにした。
ゼペットじいさんがピノキオを作り、本当の子供になることを星に願うとブルーフェアリーが現れ、ピノキオに命を授ける…と言うのがストーリーの始まり。
そして翌日、ピノキオは学校へ行く。
その道中にキツネのキャラクター…もといファウルフェローと子分のギデオンが登場する。
ファウルフェローとギデオンはピノキオを騙して人形小屋の一座に売り飛ばしたり、おもしろ島(プレジャー・アイランド)に送り込んだりしてこの獣やべえ…と衝撃を受けた。
ストロンボリ・コーチマン・モンストロと比べるとファウルフェローとギデオンは小物系のヴィランだが、やっている事は結構エグい。
そして途中から全く登場しない。島にピノキオを送った後二匹はどうなったんだ…
ファウルフェローの推せるポイント
そんなファウルフェローの好きなところを紹介していく。
・小綺麗さと見窄らしさ両方を兼ね備えたビジュアル
言わずもがなのことだが見た目が好き。
ファウルフェローのコスチュームを見つけた時からインパクトはあった。
穴の空いたシルクハットと手袋、つぎはぎの服、表地は青色で裏地は赤色のオシャレなマントにステッキを持っている。怪しさと紳士的な風貌を併せ持つビジュアルはドストライク。
もちろん、シンプルに顔も良い。悪巧みしている時のザ・ヴィラン顔とピノキオを騙している時の爽やか顔を比べると流石詐欺師、演技力が凄まじい。
・所作の一つひとつが美しい
仕草が本当に綺麗…特に手つきが艶かしい。
学校に向かっている子供たちを眺めながらタバコに火を付けるシーンやピノキオを見つけて一儲けしようと企んでいる時の口に手を当てるシーン、ピノキオをおもしろ島に送る為の切符(トランプカード)を手品で出すシーンなど上げるとキリが無い。
ていうか手袋を取った時の手はどうなっているんだ？人間っぽいのか獣っぽいのか…
見た目も仕草も好(ハオ)
・声
ファウルフェローの声優は山田康雄さんである。
代表的なのはルパン三世。
この声がもう胡散臭さと紳士さを兼ね備えていて素晴らしい。
個人的に好きなのはギデオンが誤ってファウルフェローの頭をハンマーで殴り、服の中(?)につっかえてしまった時の「出さんとぶっ殺すぞ！」は是非聞いてほしい。ピノキオの前での猫撫で声とギデオンのドジに対するブチギレ声のギャップが最高。
そんなファウルフェローが歌う『ハイ・ディドゥル・ディー・ディー』は名曲。頭から離れなくなるレベル。
・年齢不詳
ファウルフェローの年齢は劇中では明かされない。
しかしタバコを吸ったり、酒を飲んだりしているので成人はしているだろう。(その割に自分で『正直ジョン』と名乗るあたりは幼さがあって可愛い)
タバコに関しては初登場時に地面に落ちているシケモクを杖で取って吸おうとしたり、コーチマンと会話している時もバカスカ吸っているのでベビースモーカーと見た。
私はタバコは吸わないし酒も苦手なのでファウルフェローはかなり大人びて見える。
・学がない
先程は大人びていると書いたがそれに対して学がない。
学校に歩いて向かっているピノキオを騙す為にわざと杖で転ばせて介抱するシーンがある。
ピノキオの持っていた教科書を上下逆さまに読んで
「大した勉強家だね」「偉い学者さんだ」などと言ったり、ピノキオの名前のスペルが途中でわからなくなったりするなど教育を受けていない面が垣間見える。
今度はおもしろ島にピノキオを誘うがキッパリ断られると、ノイローゼだと決めつけてギデオンにカルテを用意させ診察をする。
眼鏡をかけて脈を測ったり、心臓の鼓動を聞いたりなど医者っぽく振る舞うがその診察は当然デタラメである。
ギデオンの書いたぐちゃぐちゃのカルテを読むとアレルギーだと申告し、治すには島の遊園地に行くしかないと言うなどやりたい放題である。
動物だから学校に通っていないのか、金銭的な問題で通えなくて詐欺師になったのか真相は謎。
学はないが二度もピノキオを騙しているし、ヴィランなのに制裁を受けていないところを見るとそれなりに世渡り上手な気がする。
眼鏡姿ありがたい
・ヴィランとしては中立側の立ち位置
ファウルフェロー(とギデオン)は作品内ではヴィランの扱いだが、コーチマンがおもしろ島に子供を連れて行く話をした時はめちゃくちゃ震えていて完全な悪ではない様に見える。
人形小屋の一座に売り飛ばす事に躊躇いはないが、子供を島に送ってロバにする事には恐怖を覚えるらしい。
詐欺師に生かされている
私はこれまでの人生で会いに行ける推しが出来たことがなかった。
好きになるのは大体二次元キャラクターでアイドルなどとは違い、平面だしキャラクターに自分が認知されることはまず無い。ましてや直接会うことは永遠に叶わないものだと思っていた。
しかしディズニーシーで推しに会い、会話をして写真まで撮れた事は私の二次元に対する固定観念を丸ごとひっくり返すほどの出来事だった。
二次元キャラクターでも実際に会って触れ合うことは可能だという衝撃が今も忘れられないでいる。
それに最近は単純に生きていて楽しい。
つらい事があっても『また推しに会う為に取り敢えず生きることを頑張るか…』とプラスに考えられるようになっている。
これは万年ネガティブ思考な私にしては驚くほどの変化である。
映画の中ではピノキオを騙して金儲けをしたり決して良いとは言えない行いばかりしている。
しかし私にとっては顔は良いがちょっとおバカな狐であると同時に、今日も生きる希望を与えてくれている唯一無二のキャラクターなのだ。
おまけ
ファウルフェローのグッズって売っているのかなと思い、ディズニーリゾートのアプリで検索したら六件ヒットしたが、ファウルフェロー単体のグッズは無かった。
ディズニーストアでは少ないがあるにはあった。
ファウルフェローは絶対需要あるからグッズもっと出してくれ〜
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