面接手法を解説:構造化面接と自由応答面接の違いとメリット・デメリット
こんにちは!SalesBox株式会社です!様々な企業の採用のお手伝いをしてきた経験を生かし、皆さんの問題解決の一助になるような情報を毎日お届けしています!
今回は「構造化面接と自由応答面接の違い」に焦点を当てて解説します。
採用面接は、企業が人材を採用する上で重要なプロセスです。採用面接には、構造化面接と自由応答面接の2つの種類があります。構造化面接と自由応答面接は、どちらも採用面接の一種ですが、質問方法や評価方法などに違いがあります。
このブログでは、構造化面接と自由応答面接の違いを解説し、それぞれのメリット・デメリットを比較します。
構造化面接とは?
構造化面接とは、あらかじめ決められた質問項目を、すべての候補者に対して同じ順序で行う面接です。
メリット
面接官の主観による評価のバラつきを防ぐことができる
構造化面接では、すべての候補者に同じ質問項目を同じ順序で行うため、面接官の主観による評価のバラつきを防ぐことができます。
例えば、面接官Aが「相手の意見を尊重できるか」を評価する際に、質問を「あなたの性格を教えてください」とした場合、面接官Bは「これまでに経験した苦労を教えてください」と質問する可能性があります。
このように、質問内容が異なると、面接官の評価も異なるため、採用基準を満たす候補者を見極めづらくなるのです。
採用基準を明確にすることができる
構造化面接では、あらかじめ決められた質問項目を活用することで、採用基準を明確にすることができます。
例えば、採用基準を「コミュニケーション能力」とした場合、質問項目を「相手の話をよく聞くことができますか」「自分の意見をわかりやすく伝えることができますか」と設定することで、採用基準を明確にすることができます。
また、採用基準を満たす候補者を見極めるための指標として、質問項目ごとに評価基準を設定することもできます。
比較的短時間で面接を実施することができる
構造化面接では、あらかじめ決められた質問項目を活用するため、比較的短時間で面接を実施することができます。
例えば、質問項目を10個設定した場合、各質問に対して1分程度の時間を割いても、面接時間は10分程度で済みます。
また、構造化面接では、面接官の裁量で質問を追加したり削除したりする必要がないため、面接の進行もスムーズに行うことができます。
デメリット
候補者の個性を十分に引き出せないことがある
構造化面接では、あらかじめ決められた質問項目を活用するため、候補者の個性を十分に引き出せないことがあります。
例えば、質問項目を「あなたの長所と短所を教えてください」とした場合、候補者は回答を用意したうえで面接に臨むため、本当の長所や短所が見えづらいことがあります。
また、構造化面接では、質問内容が限定されるため、候補者の意外な一面を発見しづらいこともあります。
質問がマンネリ化しやすい
構造化面接では、あらかじめ決められた質問項目を活用するため、質問がマンネリ化しやすいことがあります。
例えば、質問項目を「あなたの志望動機を教えてください」とした場合、すべての候補者に同じ質問をするため、面接官も候補者もマンネリ化しやすいことがあります。
また、質問がマンネリ化すると、候補者の回答もパターン化しやすくなるため、採用基準を満たす候補者を見極めづらくなることがあります。
構造化面接は、面接官の主観による評価のバラつきを防ぎ、採用基準を明確にすることができるなど、多くのメリットがあります。
しかし、候補者の個性を十分に引き出せない、質問がマンネリ化しやすいなどのデメリットもあります。
企業の採用の目的や採用基準に合わせて、構造化面接を適切に活用することが大切です。
自由応答面接とは?
自由応答面接とは、面接官がその場で質問を考え、候補者の回答を自由に評価する面接です。
メリット
候補者の個性を十分に引き出すことができる
自由応答面接では、面接官がその場で質問を考えることができるため、候補者の個性や価値観を深く理解することができます。
例えば、面接官が「あなたの一番好きな食べ物は何ですか?」と質問した場合、候補者がその質問に答える際に、自分の考えや価値観を自然に表現することができます。また、自由応答面接では、候補者に回答の準備をさせないため、その場での率直な回答を引き出すことができます。
面接官の裁量で質問をすることができる
自由応答面接では、面接官がその場で質問を考えることができるため、採用の目的や候補者の特徴に合わせて、柔軟に質問をすることができます。
例えば、採用の目的が「コミュニケーション能力」を重視する場合、面接官は「これまでに、自分の意見を相手に伝えるために工夫したことはありますか?」などの質問をすることができます。
デメリット
面接官の主観による評価のバラつきが生じやすい
自由応答面接では、面接官がその場で質問を考え、候補者の回答を自由に評価するため、面接官の主観による評価のバラつきが生じやすいというデメリットがあります。
例えば、面接官Aが「あなたの志望動機を教えてください」と質問した場合、面接官Bは「あなたの長所と短所を教えてください」と質問する可能性があります。
採用基準が明確になりにくい
自由応答面接では、面接官がその場で質問を考え、候補者の回答を自由に評価するため、採用基準が明確になりにくいというデメリットがあります。
例えば、面接官が「あなたの好きな食べ物は何ですか?」と質問した場合、面接官は「候補者の食に対する興味や関心を評価する」という採用基準を設定することができます。
しかし、他の面接官は「候補者のコミュニケーション能力を評価する」という採用基準を設定することもできます。
このように、採用基準が明確でない場合、面接官によって評価が異なり、採用の公平性が損なわれる可能性があります。
比較的長時間で面接を実施する必要がある
自由応答面接では、面接官がその場で質問を考え、候補者の回答を自由に評価するため、比較的長時間で面接を実施する必要があるというデメリットがあります。
例えば、面接官が「これまでに、あなたの人生で最も大きな失敗は何ですか?」と質問した場合、候補者はその質問に答えるために、自分の人生を振り返り、考えを深める必要があります。
このように、自由応答面接では、候補者にじっくりと回答を考えてもらう必要があるため、比較的長い時間で面接を実施する必要があるのです。
自由応答面接は、候補者の個性を十分に引き出すことができるなど、多くのメリットがあります。
しかし、面接官の主観による評価のバラつきが生じやすい、採用基準が明確になりにくい、比較的長時間で面接を実施する必要があるなどのデメリットもあります。
構造化面接と自由応答面接のどちらを選ぶべき?
構造化面接と自由応答面接のどちらを選ぶかは、企業の採用の目的や採用基準によって異なります。
採用の目的が、採用基準を明確にして、公正に人材を採用することであれば、構造化面接が適しています。
構造化面接は、あらかじめ決められた質問項目を、すべての候補者に対して同じ順序で行うため、面接官の主観による評価のバラつきを防ぐことができます。
また、採用基準を明確にするために、質問項目ごとに評価基準を設定することもできます。このように、構造化面接は、採用の公平性を確保するために、非常に有効な面接方法です。
自由応答面接との比較
自由応答面接は、面接官がその場で質問を考え、候補者の回答を自由に評価するため、面接官の主観による評価のバラつきが生じやすいというデメリットがあります。
また、採用基準が明確になりにくいというデメリットもあります。
このように、構造化面接は、自由応答面接と比較して、以下の点で優位性があります。
面接官の主観による評価のバラつきを防ぐことができる
採用基準を明確にすることができる
比較的短時間で面接を実施することができる
採用の目的が、採用基準を明確にして、公正に人材を採用することであれば、構造化面接を採用することをおすすめします。
構造化面接をより効果的に活用するための方法
構造化面接を効果的に活用するためには、まず採用基準を明確に設定する必要があります。
採用基準とは、企業が採用する際に重視する要素のことです。採用基準を明確にすることで、質問項目を的確に設定することができます。
採用基準を設定する場合、以下のポイントを押さえましょう。
企業の経営理念や事業戦略と整合性があること
採用するポジションの役割や責任と整合性があること
客観的に評価できるものであること
質問項目を適切に設定する
採用基準を明確にしたら、質問項目を適切に設定します。
質問項目は、採用基準を測定するために必要な内容を網羅するように設定しましょう。また、候補者にとって答えやすい質問を心がけましょう。
質問項目を設定する場合、以下のポイントを押さえましょう。
採用基準を測定するために必要な内容を網羅していること
候補者にとって答えやすいこと
評価のしやすさがあること
質問項目の評価基準を設定する
質問項目を設定したら、評価基準を設定します。
評価基準とは、質問項目に対する回答を評価するための基準のことです。評価基準を設定することで、面接官による評価のバラつきを防ぐことができます。
評価基準を設定する場合、以下のポイントを押さえましょう。
採用基準を達成するために必要なレベルを設定すること
客観的に評価できるものであること
面接官のスキルアップを図る
構造化面接を効果的に活用するためには、面接官のスキルアップも重要です。
面接官は、質問項目を的確に投げかけ、候補者の回答を客観的に評価できるスキルを身につける必要があります。
面接官のスキルアップを図る場合、以下の方法が考えられます。
構造化面接の研修を受講する
他の面接官の面接を見学する
模擬面接を実施する
構造化面接は、適切な活用方法で実施することで、より効果的な採用活動を行うことができます。
まとめ
採用の目的と採用基準に合わせて、適切な面接方法を選ぶことが大切です。
採用の目的が、
公正に人材を採用すること
であれば、構造化面接を採用するのがおすすめです。
構造化面接は、あらかじめ決められた質問項目を、すべての候補者に対して同じ順序で行うため、面接官の主観による評価のバラつきを防ぐことができます。
採用の目的が、
候補者の個性を十分に引き出して、企業にマッチする人材を採用すること
であれば、自由応答面接を採用するのがおすすめです。
自由応答面接では、面接官がその場で質問を考え、候補者の回答を自由に評価するため、候補者の個性を十分に引き出すことができます。
皆さんの採用活動が成功する一助になれば幸いです。次回は「構造化面接の導入を検討する際に押さえておきたいポイント」についてお話しします。お楽しみに!
こんなことについても触れてほしいというようなリクエストもお待ちしておりますのでコメントよろしくお願いいたします!
それでは、良い採用活動を!
最後に
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