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【日々のエッセイ】今日の一福

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1日1エッセイ(2024/03/01~)挑戦中。 うつしみ屋のただの日常。 そのまとめ書庫。
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今日の一福

 もうサンダルかいと。  すれ違いざまの女子高生――と思しき年代。チャリを漕ぐその足もと…

うつしみ屋
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今日の一福

2024/03/28  諸君、聞いてくれ。練り胡麻が再びあらわれたのだ!  なんこっちゃ分からない方…

うつしみ屋
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今日の一福

2024/03/26  『家族の健康』―――これぞ我が使命そして生き甲斐。  そう豪語してやまない我…

うつしみ屋
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今日の一福

2024/03/25  歯磨き粉で顔を洗う。  泡が立たない。  まあ立たないわな。  そんな当たりま…

うつしみ屋
3か月前
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今日の一福

2024/03/23  赤い幟が立っていた。  日々の通勤路。休日のお散歩コース。見慣れたいつもの住…

うつしみ屋
3か月前
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今日の一福

2024/03/22  犬の重みで目が覚める朝。  朝ならまだよし。  夜勤に備えて少々でも横になり…

うつしみ屋
3か月前
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今日の一福

2024/03/21  練り胡麻(白)が棚から消えた。  どうした。なにがあった。単純、練り胡麻(黒)に売り上げ負けたか。その頼りの黒も残機は1。先日から補充される気配がない上、斜めにかたむいて陳列されたその角度さえ変わっていない。これは風前のともし火か。  近所のドラッグストアの話。  そんならスーパー行けと言われるかもしれない。  そのスーパーで練り胡麻が白黒問わず根絶されたのが先月あたりか。こんなひどい仕打ちがあるか。  しかし何故。  どうしてだ。  ンなことnot

今日の一福

2024/03/20  そこはギャルの聖地SHIBUYA―――も同然。  背中ガッバーナにおへそマルゲリー…

うつしみ屋
3か月前
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今日の一福

2024/03/19  ここ数日、北陸新幹線開業で湧いている。  「人生の悲願でした」と涙ぐむ初老の…

うつしみ屋
3か月前
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今日の一福

2024/03/18  象牙色のスライドドア―。  中はこぢんまりとした診察室。白衣に眼鏡の老人がひ…

うつしみ屋
3か月前
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今日の一福

2024/03/17  失敗はミリもゆるされない。  なにせ尊い人命がかかっているのだ。それ即おまえ…

うつしみ屋
3か月前
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今日の一福

2024/03/16 『これはわたしの、わたしによる、わたしのためのごはんである。  夫不在の夜のた…

うつしみ屋
3か月前
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今日の一福

2024/03/15  それは今日に似た日のことだった。  よく晴れた春。花粉で薄く煙ったお空の下。…

うつしみ屋
3か月前
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今日の一福

2024/03/13 「じゃあ、あした!」 「おう」 「殺虫剤もってきてね」 「あ、おれゴキブリのやつしかないかも」 「それでオッケー」 「おう。またなー」  かくして決戦の火ぶたは切って落とされた。  初夏。  場所は住んでいたアパート。その駐車場を囲ったフェンスの角に、あしなが蜂が、拳大ほどの巣をつくった。  やあねえと母は言った。「このまえベランダのを取ってもらったばっかりなのに」と。 「通り道じゃないだろう」と父。 「でも子どもに何かあったらどうするのよ」と母はわた