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【日々のエッセイ】今日の一福

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1日1エッセイ(2024/03/01~)挑戦中。 うつしみ屋のただの日常。 そのまとめ書庫。
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記事一覧

今日の一福(2024/04/15)

 漢字で名前を書きたい! と思ったのが発端だった。  小学校に上がりたてか。  ひらがなば…

うつしみ屋
2か月前
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今日の一福(2024/04/12)

 新発売の日焼け止めをチェックする。  安定のニベア。これをクレ・ド・ポーでございますわ…

うつしみ屋
2か月前
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今日の一福(2024/04/08)

 木蓮の花を待つ。これがたのしみで仕方がない。  よそ様のお庭の眺めだが。  我が家から…

うつしみ屋
2か月前
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今日の一福(2024/04/07)

 花渦巻く並木道にて。  大きめの制服にくるまれてポーズする男の子。すこし前にはその母親…

うつしみ屋
2か月前
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今日の一福

 もうサンダルかいと。  すれ違いざまの女子高生――と思しき年代。チャリを漕ぐその足もと…

うつしみ屋
2か月前
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今日の一福

2024/03/28  諸君、聞いてくれ。練り胡麻が再びあらわれたのだ!  なんこっちゃ分からない方…

うつしみ屋
2か月前
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今日の一福

2024/03/26  『家族の健康』―――これぞ我が使命そして生き甲斐。  そう豪語してやまない我が母あけみ。その食におけるこだわりときたら、まこと細やか。それが口に入れるものなら食べ物は当然、歯磨き粉にさえ目を光らせる。  オーガニックには然程こだわらないゆるさはあれど、旬のもの、そして地産地消がお気に入り。「流通コストが抑えられて地球にやさしい!」言いつつお買い物は自家用車で縦横無尽よ。  この矛盾。  娘のお堅い頭にはどうしたもんだかよくわからないが田舎も田舎、その僻

今日の一福

2024/03/25  歯磨き粉で顔を洗う。  泡が立たない。  まあ立たないわな。  そんな当たりま…

うつしみ屋
2か月前
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今日の一福

2024/03/23  赤い幟が立っていた。  日々の通勤路。休日のお散歩コース。見慣れたいつもの住…

うつしみ屋
2か月前
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今日の一福

2024/03/22  犬の重みで目が覚める朝。  朝ならまだよし。  夜勤に備えて少々でも横になり…

うつしみ屋
2か月前
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今日の一福

2024/03/21  練り胡麻(白)が棚から消えた。  どうした。なにがあった。単純、練り胡麻(黒…

うつしみ屋
3か月前
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今日の一福

2024/03/20  そこはギャルの聖地SHIBUYA―――も同然。  背中ガッバーナにおへそマルゲリー…

うつしみ屋
3か月前
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今日の一福

2024/03/19  ここ数日、北陸新幹線開業で湧いている。  「人生の悲願でした」と涙ぐむ初老の…

うつしみ屋
3か月前
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今日の一福

2024/03/18  象牙色のスライドドア―。  中はこぢんまりとした診察室。白衣に眼鏡の老人がひとり。ファイルに目を落としたままもぐもぐ言った。 「やあ、ジョン。入りなさい。調子はどうかな」 「えっ、ドクター? いつものドクターは」 「彼は急なオペでね。代わりに私が話を聞こう。もちろん無理にとは言わないが」 「いいえ。でも、僕はジョンじゃないです」 「そうかね、ジョン。ええと、君はそう…当院の治療を拒否したそうだね」 「拒否だなんて! 先生、僕は信じられないだけですよ」